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ワールドシリーズラグビー参加のパナソニック、豪州でフォースに惜敗。

2018.08.17

終盤に点差を詰めるトライを挙げたパナソニックの山沢拓也(Photo: Getty Images)

 2018-19シーズンのジャパンラグビートップリーグ開幕まで2週間。3季ぶりの王座奪還を目指すパナソニック ワイルドナイツは、オーストラリアのパースでタフな試合を経験し、いくつかの手応えと課題を得たか。スーパーラグビーから離脱したフォースが中心となって新設された大会、『ワールドシリーズラグビー』に参加し、8月17日にnibスタジアムでフォースと対戦、45-50で惜敗した。
 1万4697人の観客が集まったこの試合。
 パナソニックは序盤にPGで先制したあと、相手に最初のトライを許したが、前半19分、CTB笹倉康誉からのキックパスをWTB福岡堅樹が左外でキャッチしてゴールへ走り切り、逆転した。
 今大会ではスペクタクルなプレーを促進するため独自のルールが設けられており、自陣22メートルライン内からの継続アタックでトライを挙げたため、“パワートライ”として7点が認められた(本来は5点)。SOベリック・バーンズのコンバージョン成功で12-7とする。
 リスタート直後、パナソニックはキックオフボール確保に失敗し、ルーズボールを蹴ったフォースのFBジャック・マグレガーにインゴールで押さえられ、流れは変わるかと思われたが、27分、モールでゴールに迫ったパナソニックに対し、フォースが故意に崩す反則をしたためレフリーはペナルティトライを宣告。このあとも、目まぐるしい点の取り合いとなった。
 イエローカードが出され1人少なくなったフォースだが、31分、パワフルなNO8ブレイナード・スタンダーがディフェンスを破ってゴールに持ち込み、コンバージョンキック成功で逆転する。
 だがパナソニックは36分、自陣からつないでCTB松田力也、WTB山田章仁が好走し、山田が絶妙のタイミングで内に返して、ボールをもらったSH内田啓介がフィニッシュ。そして前半終了前にもラインアウトからのドライビングモールでトライを奪い、33-21で折り返した。
 しかし、フォースは後半開始早々、ブレイクダウンのターンオーバーから攻めてトライを取り切り、49分(後半9分)には大外でロングパスをもらったWTBブラッド・レーシーがゴール左隅に飛び込み、コンバージョン成功で同点となった。
 53分にはフォースのSHイアン・プライアーがタッチライン付近に蹴ったボールをWTB山田が見送ると、楕円球はバウンドして内側に残り、それを拾ったフォースのバックローがつないで逆転トライが生まれた。
 55分にはSOバーンズが右足首を負傷して担架で運ばれ、パナソニックにいやな流れが続く。59分にはフォースがゴール前のパワープレーで得点し、点差は広がった。
 それでも粘るパナソニックは63分、フェイズを重ね、サンウルブズでも活躍した新加入のPRクレイグ・ミラーが密集から抜けてファイブポインターとなった。68分にも自陣からつないで攻め上がり、途中出場のSO山沢拓也が軽快な走りでゴールに持ち込み、キック成功で45-47となった。
 しかし73分、フォースがスクラムで押してパナソニックの反則となり、PGが決まって5点差。
 パナソニックは試合終了間際、果敢な連続攻撃で脅かしたが、フォースが守り切り、激闘はノーサイドとなった。
 フォースは5勝2敗で大会を終了。
 パナソニックは8月31日、大阪・キンチョウスタジアムで迎えるトップリーグ開幕戦でクボタスピアーズと対戦する。
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