昨年6月に試合をした豪州(黄ジャージー)とNZの代表選手たち。良きライバル同士
(Photo: Getty Images)
第9回目となる2021年の女子ラグビーワールドカップは、初めて南半球で開催されることが確定した。開催地への立候補が8月10日に締め切られ、国際統括団体のワールドラグビーは14日、開催地候補としてオーストラリアとニュージーランドを承認したと発表した。
当初はイングランドとウェールズも関心を示していたが立候補せず、フランスとポルトガルが共同開催を検討していると見られていたが最終的には手を挙げなかった。
スポーツ大国のオーストラリアは、ニューサウスウェールズ州のニューカッスルとハンター地域を開催エリアとして計画しており、招致が成功すれば同州に2300万ドルの経済効果をもたらすと予測されている。決勝の会場として考えているのは約3万3000人収容のマクドナルド・ジョーンズ・スタジアム(ニューカッスル国際スポーツセンター)。
一方、前回大会で5回目の優勝を遂げた女王“ブラックファーンズ”の勇姿を自国民に生で見せたいと考えているニュージーランドは、北島のオークランドとファンガレイを開催地に選んだ。計画では、2011年ワールドカップ(男子)の試合会場となったノースハーバー・スタジアムやノースランド・イベントセンターなどで開催予定で、5万人以上収容できる“聖地”イーデンパークも使用可能だという。
隣国同士であるオーストラリアとニュージーランドは今年初め、共同で開催することについて議論したが、両国のラグビー協会は単独で立候補することを決めていた。
どちらも女子ラグビーは盛んで、セブンズ(7人制)では常に国際大会で金メダルを争うライバル同士。過去の女子15人制ワールドカップは7大会がヨーロッパで、2006年大会はカナダで開催されてきたが、初めて南半球でおこなわれる2021年大会も大いに盛り上がることが期待される。
2021年女子ラグビーワールドカップの開催地は、11月14日にダブリンで開かれるワールドラグビーの理事会で選出される。
8月8日に立候補会見をおこなったオーストラリア(Photo: Getty Images)
前回の2017年大会で優勝したNZ“ブラックファーンズ”(Photo: Getty Images)