アメリカのペリー・ベイカーを振り切ろうとするイングランドのダン・ノートン
(Photo: Mike Lee – KLC fotos for World Rugby)
地元サンフランシスコでラグビーワールドカップ・セブンズ初優勝を目指した男子アメリカ代表の夢は、イングランドに打ち砕かれた。AT&Tパークで現地時間7月21日、準々決勝がおこなわれ、アメリカは延長の末、19−24で敗れた。
前半1分、マディソン・ヒューズ主将が先制トライを挙げて地元のファンを熱狂させたが、イングランドはワールドセブンズシリーズ通算最多トライゲッターのダン・ノートンが3分、7分と疾走して逆転した。
後半早々にも失点して12点を追いかける展開となったアメリカは、後半3分に執念でつなぎ点差を詰め、4分30秒にはスピードスターのペリー・ベイカーが中央を突破して同点に追いついた。
しかし、延長にもつれた激闘を制したのはイングランドだった。自軍が蹴ったキックオフボールを確保して攻め込み、トム・ミッチェル主将が無人のスペースに放ったクロスキックをフィル・バージェスがダイレクトキャッチしてゴールラインを割り、劇的な幕切れとなった。
準々決勝第1試合では、昨季ワールドセブンズシリーズ総合チャンピオンの南アフリカが36−5でスコットランドに快勝。第2試合では、2回戦で日本に苦しめられたリオ・オリンピック金メダルチームのフィジーがアルゼンチンを43−7と圧倒した。そして、ワールドカップ・セブンズ連覇を狙うニュージーランドはフランスと対戦し、前半に3人がイエローカードを提示され厳しいゲーム展開となったが、7点ビハインドの後半2分過ぎにターンオーバーから得点して追いつくと、4分にはジョー・ラヴォウヴォウがタッチライン沿いを駆け上がって勝ち越しトライを挙げ、12−7で制した。
大会最終日の現地時間22日におこなわれる準決勝は、南アフリカ対イングランド、フィジー対ニュージーランドという組み合わせになった。