50メートルの快走を披露したクルセイダーズのブライドン・エノール(Photo: Getty Images)
スーパーラグビーは7月21日にプレーオフの準々決勝3試合がおこなわれ、ホームで戦った各カンファレンス王者、クルセイダーズ(ニュージーランド)、ワラターズ(オーストラリア)、ライオンズ(南アフリカ)が勝って準決勝進出を決めた。
前日にはハリケーンズ(ニュージーランド)がひと足先にベスト4入りしており、2018年の優勝争いはこの4チームに絞り込まれた。
連覇を狙うクルセイダーズは、レギュラーシーズン8位通過のシャークス(南アフリカ)とクライストチャーチで対戦し、40−10で快勝。
前半9分にSHブリン・ホールが最初のトライを挙げ、3分後にはNO8キアラン・リードのラインアウトスチールから攻撃に転じ、CTBライアン・クロッティが突破してFBデイヴィッド・ハヴィリのファイブポイントを演出した。
16−7で迎えた後半早々には、FLマット・トッドがフィニッシュしてリードを拡大。67分には21歳のWTBブライドン・エノールがハーフウェイからダミーを使って走り抜け、72分には継続したボールをFLピート・サムーがゴールに持ち込み、勝負を決めた。
ワラターズはシドニーに総合6位通過のハイランダーズ(ニュージーランド)を迎え、30−23で逆転勝ち。
6−23と17点ビハインドで後半を迎えたワラターズだが、52分(後半12分)にハイランダーズのWTBワイサケ・ナホロが危険なタックルでシンビンとなり、数的有利となった直後、SOバーナード・フォーリーがゴールラインを割って流れを変えた。
56分にはCTBカートリー・ビールが自陣から突破し、サポートしたFBイズラエル・フォラウがゴールに持ち込んで点差を詰めた。さらに60分、フォラウのビッグゲインでチャンスとなってつなぎ、フォーリーが逆転トライ。
フォーリーのブーツでも加点したワラターズは、終盤に1人を欠く厳しい状況となったが、しぶといディフェンスで耐え、3年ぶりの準決勝進出となった。
ライオンズは、スーパーラグビー参戦3年目で初めてプレーオフに進んだジャガーズ(アルゼンチン)とジョハネスバーグで激突し、40−23で競り勝った。
ライオンズは6点ビハインドだった前半8分、SOエルトン・ヤンキースのクロスキックをWTBルアン・コンブリンクがダイレクトキャッチしてゴール右隅に飛び込み、コンバージョン成功で逆転した。
15分にはCTBハロルド・フォースターがキックで転がしたボールをWTBアピウェ・ディアンティが足にかけ、チェイスで相手にプレッシャーをかけるとルーズボールはフォースターの手に収まり、連続トライが生まれた。27分にはHOマルコム・マークスがインターセプトから独走し、24−9で折り返す。
15点を追うジャガーズは後半早々、21歳の新星であるWTBバウティスタ・デルギーがタッチライン際を走り抜けてゴールに持ち込み、48分(後半8分)にはカウンターからの連続攻撃を主将のFLパブロ・マテーラがフィニッシュし、4点差とした。
しかしライオンズは、52分にもゴールに迫ったジャガーズの攻撃を耐えると、57分には自分たちが攻め込み、FBアンドリース・クッツェーが大きな追加点を獲得。さらに、SOヤンキースが64分にドロップゴール、76分にPGを決め、南米のチャレンジャーを退けた。
一週間後におこなわれる準決勝の組み合わせは、クルセイダーズ対ハリケーンズのニュージーランド勢対決(クライストチャーチ)と、ライオンズ対ワラターズ(ジョハネスバーグ)になった。
インターセプトから力走するライオンズのマルコム・マークス(Photo: Getty Images)