サンフランシスコで、世界を驚かせるジャイアントキリングかとざわつかせた。歴史的快挙を遂げることはできなかったが、間違いなく、王者を苦しめた。2年後の東京オリンピックで、どんな色のメダルでも期待させるほどの大健闘だった。
岩渕健輔ヘッドコーチ率いる男子セブンズ日本代表、ワールドカップ・セブンズの大舞台で、フィジーに惜敗。
ベスト8入りはならなかったが、桜を胸にした勇敢な男たちは観る者を興奮させ、大きな拍手が送られた。
現地時間7月20日、「ラグビーワールドカップ・セブンズ 2018」が開幕した。
難敵ぞろいの世界最高峰のノックアウトトーナメントで、男子セブンズ日本代表は、1回戦でウルグアイに33−7で快勝してベスト16入り。フィールドに出た全員が躍動し、ジョセファ・リリダム、ツポウ テビタ、坂井克行、副島亀里ララボウ ラティアナラがトライゲッターとなった。
そして2回戦で、過去2回の優勝を誇り、2016リオ・オリンピックのゴールドメダルチームであるフィジーに挑戦。高すぎる壁と思われたが、前半をリードしたのは日本だった。
序盤、坂井の好走で活気づく。カウンターを食らったがジャパンは懸命に戻り、ピンチをしのいだ。
すると前半2分30秒、タッチライン際を駆け上がった北海道バーバリアンズ所属のジョセ・セルがタックルを受けながらも踏ん張って副島につなぎ、先制する。優勝候補のフィジーにプレッシャーをかけ続け、6分すぎに逆転されたが、日本は果敢でハーフタイム前にもゴールに迫り、セルが右外を抜けてファイブポインターとなり、10−7で折り返した。
しかし後半早々、経験豊富なフィジー主将のジェリー・トゥワイが軽快なステップで日本の防御網を破り、ゲームをひっくり返す。フィジーは勢いづき、4分にはラインアウトからのアタックでチョスア・トゥイソヴァがトライ。その1分後にはタップからの速攻でセミ・ランドランドラがゴールに持ち込み、リスタート後にもフィジーの連続トライとなり、日本は金星を逃した。
男子日本は9位以下のチームが参加するチャレンジトロフィートーナメントにまわり、大会2日目の現地時間21日、同準々決勝でカナダと対戦する。