「今季これが最後の試合です。私たちは約半年間にわたって一緒に過ごしてきました。チームは強く結束しているので、試合では互いに大きな努力を引き出し合うようにしていきたいです。先週よりも強いパフォーマンスを出し、いいかたちでシーズンを終えられるようにしたいです」
サンウルブズのトニー・ブラウン ヘッドコーチ代行は、今週金曜日にブリスベン(オーストラリア)でおこなわれるレッズ戦へ向けてそうコメントした。
スーパーラグビー挑戦3季目の今年、日本チームのサンウルブズはこれまで3勝12敗。アウェイではまだ勝ったことがなく、最終戦で新たな歴史を刻みたい。
3月、ハイランダーズ・ブレイブハーツの一員としてクルセイダーズ・ナイツ戦に出場した藤田慶和
(Photo: Getty Images)
前節のワラターズ戦で危険なタックルをして3週間の出場停止となったセミシ・マシレワに代わり、追加招集された藤田慶和が14番を任された。今年はダニーデン(ニュージーランド)に留学してハイランダーズの下部チームであるブレイブハーツでプレーし、4月にはジャパンAの一員としてブルーズA戦に出場した藤田。日本代表として31キャップを持つが、スーパーラグビーの舞台に立つのは初めてで、この試合がサンウルブズデビューとなる。
「サンウルブズのメンバーは皆、オンとオフの切り替えがしっかりできており、プロフェッショナルな選手ばかりです。サンウルブズには初招集となりましたが、このチャンスをものにできるよう全力を発揮したいと思います。日本のスーパーラグビー代表として戦えることを楽しみにしています」と意気込む。
ワラターズ戦で2トライを挙げるなど活躍し、18節のチーム・オブ・ザ・ウィーク(週間ベストフィフティーン)に選出された山田章仁は左WTBで先発する。
背番号8をつけるキャプテンのヴィリー・ブリッツは、「(対戦相手の)レッズは浮き沈みがあるチームですが、現在勢いがあり自信を持っています。簡単な試合にならないことは理解しています。しかし、私たちがプレーするラグビーは変わりません。サンウルブズの基本に沿って、ポジティブにプレーするだけです。自分たちの持っているものを全て出し切り、4勝目、そしてアウェイでの初勝利を達成したいです」とコメントした。
<サンウルブズ (7月13日・レッズ戦) 試合登録メンバー>
1.クレイグ・ミラー(パナソニック) 2.庭井祐輔(キヤノン) 3.浅原拓真(東芝) 4.ジェームス・ムーア(宗像サニックス) 5.ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ) 6.リーチ マイケル(東芝) 7.エドワード・カーク(キヤノン) 8.ヴィリー・ブリッツ(主将/NTTコム) 9.流大(サントリー) 10.ヘイデン・パーカー(神戸製鋼) 11.山田章仁(パナソニック) 12.立川理道(クボタ) 13.マイケル・リトル(三菱重工相模原) 14.藤田慶和(パナソニック) 15.ジェイソン・エメリー(宗像サニックス)
〔リザーブ〕
16.ジャバ・ブレグバゼ(ジョージア代表) 17.稲垣啓太(パナソニック) 18.ヘンカス・ファン・ヴィック(宗像サニックス) 19.姫野和樹(トヨタ自動車) 20.ラーボニ・ウォーレンボスアヤコ(NTTコム) 21.田中史朗(パナソニック) 22.松田力也(パナソニック) 23.中村亮土(サントリー)