新しくなったジャージーのデザインには、12のサクラの花があしらわれている。
小澤大主将、中村知春主将とも「12人全員で戦う気持ちがあらためて強くなる」。
(撮影/松本かおり)
2020年の東京五輪でメダルを手にするためにも、男女とも上位進出を目指す。
(撮影/松本かおり)
現在の日本のベストメンバー。
男女セブンズ代表、それぞれのヘッドコーチがそう言った。
7月20日から22日までアメリカ・サンフランシスコ(AT&Tパーク)で開催されるラグビーワールドカップ・セブンズ2018。同大会に向けて遠征する男子セブンズ日本代表13名、女子セブンズ日本代表13名が7月8日に発表された。
男子代表の主将を務めるのは小澤大。ニュージーランドを破り4位に躍進したリオ五輪(2016年)にも出場している坂井克行、副島亀里ララボウラティアナラの名前もあった。
「(当時のチームもいまのチームも)本当に何も変わらない。(ワールドラグビー・セブンズシリーズでの)目標はいつもトップ8と(オリンピックでの)メダル」と副島が言えば、坂井は「リオのときより(チームの平均)身長が高くなってハイボールに強くなり、キックオフが良くなったと思います。メダルを狙うマインドはリオもいまも変わらない」。チームの充実をそう話した。
女子代表、サクラセブンズの先頭に立つのは中村知春主将だ。
気持ちも強いリーダーは、「ワールドシリーズでもベスト8には入れていないが、先手をとって勝っていきたい。前回(2013年)のワールドカップでは自分たちが(世界の)どこにいるのか分からない状況での戦いでした。しかし今回は、初戦の相手、フランスも何度も戦ってきた相手。相手のことも予測できる状況なので、全員で、全力で目標に向かっていきたい」と決意を口にした。
平野優芽、田中笑伊の大学1年生コンビ(日体大)は、ともに夢に見てきた舞台で頑張りたいと話し、楕円球と出会ってから1年半で選ばれた大竹風美子は「素晴らしい環境で育ててもらった。恩返ししたい」。それぞれが想いを口にして決戦の地へ向かう。
男子代表を率いる岩渕健輔ヘッドコーチは、「フィールド、オフフィールドで高いスタンダードの力を発揮したい。インターナショナル(の戦い)で強みを出せる選手たち」とチームに期待を込め、現在の13人から本登録のために12人に絞り込まなければならないことについては、「試合直前(の登録期限)まで悩ませてほしい」と、さらなる競争を期待する言葉を口にした。
「強みを持っている選手、それを発揮できる選手たちを選びました」とメンバー選出について話した女子代表の稲田仁ヘッドコーチは、「ワールドセブンズシリーズからは降格してしまいましたが、大会を通して土台はできた。その上で、人とボールが動き続けるラグビーを実現させたい」と大会に向けての展望を口にした。
今大会からトーナメントで覇権を争うことになった大会で、男子代表は初戦でウルグアイと戦い、勝てばフィジーと激突することになっている。
女子代表は初戦の相手が強豪フランス。稲田ヘッドコーチが言うように、「キックオフの瞬間から100パーセントで戦い先手必勝」といきたい。
また大会の模様は、無料動画配信チャンネル AbemaTVで全試合が生中継される。
◆男子セブンズ日本代表 ワールドカップ・セブンズ2018遠征メンバー
小澤大◎(日本ラグビー協会/トヨタ自動車)
加納遼大(明治安田生命)
ジョー・カマナ(マツダ)
坂井克行(豊田自動織機)
ジョネ・ナイカブラ(東芝)
ジョセ・セル(北海道バーバリアンズ)
副島亀里ララボウラティアナラ(コカ・コーラ)
ツポウ テビタ(パナソニック)
橋野皓介(キヤノン)
林大成(日本ラグビー協会)
松井千士(サントリー)
吉澤太一(コカ・コーラ)
ジョセファ・リリダム(NTTドコモ)
◎=主将
◆女子セブンズ日本代表 ワールドカップ・セブンズ2018遠征メンバー
大黒田裕芽(アルカス熊谷)
大竹風美子(日体大ラグビー部女子)
小笹知美(北海道バーバリアンズディアナ)
桑井亜乃(アルカス熊谷)
鈴木彩夏(RKUラグビー龍ケ崎GRACE)
立山由香里(日体大ラグビー部女子)
田中笑伊(日体大ラグビー部女子)
谷口令子(アルカス熊谷)
堤ほの花(日体大ラグビー部女子)
中村知春◎(アルカス熊谷)
長田いろは(アルカス熊谷)
バティヴァカロロ ライチェル 海遥(アルカス熊谷)
平野優芽(日体大ラグビー部女子)
◎=主将