スーパーラグビー通算200試合出場。息子たちと入場するワイアット・クロケット
(Photo: Getty Images)
7月6日、クルセイダーズは祝い事が重なった。
最も大きな拍手を送られたのは、金字塔を打ち建てた35歳のルースヘッドプロップだ。ワイアット・クロケットが、スーパーラグビーで前人未到の通算200試合出場を達成したのだ。同日、出身地のクライストチャーチでおこなわれたハイランダーズ戦でベンチ入りし、背番号1をつけたジョー・ムーディーが負傷したため前半6分から出場、歴史に名を刻んだ。ニュージーランド代表として71キャップを重ねたクロケットは今年2月、ナショナルチームから退くことを発表し、スーパーラグビーでプレーするのも今年が最後と明言していた。タスマンと2年契約を結び、国内リーグ(マイター10カップ)では現役を続ける予定だが、13年間在籍したクルセイダーズではラストシーズンと決めている。
クルセイダーズはこの日、ヒーローの功績を称え、ホームグラウンドのAMIスタジアムを一日限定で「ワイアット・クロケット・スタジアム」と名前を変えた。
ワイアット・クロケット・スタジアムでおこなわれた記念のこの試合には、昨年12月に椎間板ヘルニアの手術を受けたニュージーランド代表主将のキアラン・リードも花を添えた。約7か月ぶりに復活したリードはクルセイダーズの8番をつけて先発し、後半8分まで奮闘した。
ベテランたちの活躍もあって、クルセイダーズは45−22で勝利。総勝点を58に伸ばし(13勝2敗)、最終節を前に、ニュージーランド・カンファレンス制覇とレギュラーシーズン総合1位通過でのプレーオフ進出が確定した。
ディフェンディングチャンピオンのクルセイダーズは、2年連続9回目のスーパーラグビー優勝を目指す。
大事なクライマックスに間に合ったキアラン・リード(Photo: Getty Images)