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豪州カンファレンスの大一番はワラターズ勝利! 初8強狙うレベルズ痛い黒星

2018.06.29

ワラターズ戦でダブルタックルされるレベルズのマフィ(Photo: Getty Images)

 約4週間のブレイクを終え、6月29日にスーパーラグビーが再開。メルボルンでは、オーストラリア・カンファレンス制覇を目指すレベルズとワラターズの直接対決がおこなわれ、アウェイチームのワラターズが31−26で逆転勝ちし、首位をキープした。
 初のプレーオフ進出を目指すレベルズは、先発フル出場した日本代表のNO8アマナキ・レレイ・マフィらが奮闘して後半途中までリードしていたが、終盤、ワラターズに2トライを許して連勝は3で止まった。
 これで、ワラターズは8勝1分5敗(勝点39)、レベルズは7勝7敗(勝点35)。両チームとも、レギュラーシーズンは残り2試合となった。
 プレーオフに進めるのは8チーム。
 3つに分かれた各カンファレンス(オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ)の優勝チームはトップ3シードで準々決勝進出となるが、その他の5枠は勝点上位チームに与えられることになっており、ボーダーライン周辺は混沌としている。
 レベルズは現在、プレーオフ進出圏内の暫定総合7位だが、土曜日に試合をおこなう後続のライバルに勝点差を詰められる可能性がある。
 注目の大一番、レベルズが序盤にPGで先制し、WTBセファナイア・ナイヴァルのトライセービングタックルなどでスタジアムは沸いたが、故意の反則を犯した選手がイエローカードで一時退出している間、数的有利となったワラターズがトライを奪い逆転した。
 レベルズは35分にラインアウトからの展開でFBデイン・ハイレットペティが抜け、同点に追いついたが、ワラターズは3分後、NO8マイケル・ウェルズが自陣から突破し、右外でボールをもらったWTBアレックス・ニューサムがタッチライン沿いを大きくゲイン、サポートについていたFLウィル・ミラーにつなぎ、勝ち越しトライが生まれた。
 17−10でハーフタイム。
 追うレベルズは後半早々、ゴール前でペナルティを得ると、FBハイレットペティがクイックタップで仕掛け、ラックからピックアップしたSHマイケル・ルルが間隙を突いてゴールライン上に押さえ、トライが確認された。コンバージョン成功で再び追いついたレベルズは、46分(後半6分)にSOリース・ホッジがPGを決め、勝ち越す。
 49分にLOジェフ・パーリングからオフロードパスをもらったWTBジャック・マドックスがゴールラインを越えるも、ワラターズのWTBニューサムにからまれ、トライは認められなかったレベルズだが、53分と58分にPGで加点し、9点リードとなって主導権を握った。
 しかしワラターズは68分、CTBカートリー・ビールのインターセプトからチャンスとなり、ボールをつないでゴールに迫り、FLネド・ハニガンがフィニッシュ。コンバージョンキック成功で2点差に詰めた。
 ワラターズはさらに71分、今度はSOバーナード・フォーリーがハーフウェイ右でインターセプトしてゴールへ走り切り、逆転。31−26となった。
 残り時間3分を切り、ゴール前でペナルティを得たレベルズは果敢に攻めたが、ワラターズは堅守で耐える。
 FWによるボールキープで逃げ切りを図ったワラターズに対し、レベルズは敵陣深くでプレッシャーをかけ続けて試合終了間際にペナルティを得、最後のチャンスにかけたが、スカイブルーの壁は崩れず、激闘の決着がついた。
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