今季10大会すべてでベスト4以上の成績を収め、パリで逆転総合優勝を果たした南アフリカ
(Photo: Mike Lee – KLC fotos for World Rugby)
金2つ、銀2つ、銅1つで女子シリーズを制したオーストラリア
(Photo: Mike Lee – KLC fotos for World Rugby)
7人制ラグビーのトップチームが集い、世界中を転戦してチャンピオンの座を競う「HSBC ワールドラグビー セブンズシリーズ 2017-2018」は、男女ともにシーズンを締めくくる最終ラウンドがフランスのパリでおこなわれ、男子は南アフリカが2季連続、女子はオーストラリアが2季ぶりにシーズン総合優勝を果たした。
男子は前ラウンド(第9戦)終了時点でフィジーが首位に立ち、2位だった南アに7ポイント差をつけていたが、パリ大会のカップ準々決勝でフィジーはイングランドに17-19と逆転負け。この試合に勝っていれば15ポイント以上獲得で2季ぶりの総合優勝が確定だったが、イングランドがラストアタックで逆転トライを取り切り、フィジーを落胆させた。
これで逆転優勝の可能性が出てきた南アは、準々決勝でスペインと対戦し、終盤に追いつかれ延長戦に突入したが、ジャスティン・ゲダルドのゴールデントライで15-10と辛勝。そして準決勝でニュージーランドを24-12で下すと、決勝ではイングランドを24-14で破り、パリ大会のトロフィーとともにシリーズチャンピオンの称号も手にした。
女子は、全5大会でコンスタントに上位進出しポイントを重ねていたオーストラリアが制覇。4ポイントリードで迎えた最後のパリ大会では、フランスとのカップ準決勝で、エミリー・チェリーの試合終了間際のトライで21-17と逆転勝ちし、この時点でシリーズ総合優勝が決まった。
しかし、パリで栄冠を獲得したのはニュージーランド。第1ラウンドのドバイ大会で4強入りを逃し開幕ダッシュで出遅れたニュージーランドは、4月の北九州大会で今季1冠目を獲得すると、カナダでおこなわれた第4ラウンドも制し、ランキングトップを走るオーストラリアを追っていた。惜しくも総合優勝には届かなかったものの、パリ大会決勝では、2018コモンウェルスゲームズ(英連邦総合競技大会)でも死闘を繰り広げたライバルのオーストラリアを33-7で下し、フィナーレは笑顔となった。
フィジーは今季5冠獲得も、パリ大会は5位。写真はパウラ・ドラニシヌクラ
(Photo: Getty Images)
パリ大会の栄冠を獲得した女子ニュージーランドのサラ・ゴス主将(Photo: Getty Images)