日本代表とロシア代表の最後のテストマッチは2013年11月。
そのときは40-13でジャパンが勝った。(写真/Getty Image)
3月18日のスペイン×ベルギーに始まった、ワールドカップ欧州予選における前代未聞の騒動がついに決着した。
ヨーロッパ予選は、1位:ルーマニア、2位:スペイン、3位:ロシア、4位:ベルギー、5位:ドイツで終わり、一度はルーマニアが本大会出場を決めたに見えたが、ルーマニア、スペイン、ベルギーが代表資格のない選手を出場させていたとして勝ち点を減点された。その結果、ロシアが繰り上がりで出場権を手にした。
しかし、ルーマニアとスペインがそれを不服として異議を唱えていた。
6月6日のワールドラグビーからの発表によると、該当国での代表資格のない選手を試合に出場させたスペイン、ルーマニア、ベルギーに対する減点処分は正当とされた。よって、5月15日に減点処分と同時に発表された決定の通り、ワールドカップ初戦で日本と対戦する欧州1の枠はロシアと正式に決定した。
6月6日の決定は、(非代表資格者出場に対しての)減点処分についてスペイン、ルーマニアから出されていた異議を受け、6月1日に実施された独立機関による公聴会を経て出されたものだ。
スペインはその前段階で、勝てばワールドカップ出場が決まるベルギー戦のマッチオフィシャル(レフリー、アシスタントレフリー)がルーマニア人だった点にも異議を申し立て、再試合を求めていたが、これも却下されている。
減点の有無に関わらずワールドカップ出場に届かないベルギーは、異議申し立てをおこなっていない。
今回の発表に際し、ワールドラグビーのビル・ボーモント会長は、「今回の騒動から教訓を学び、二度とこのような事態が起こらないようにしなければならない」との声明を出した。
(文/竹鼻智)