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アウェイ初勝利を狙うサンウルブズ 石井魁ら4人が初ベンチ入りでデビューへ

2018.06.01
2016年にキャンベラで初めてブランビーズに挑んたときは5−66で悔しい思いをしたサンウルブズ
(Photo: Getty Images)
 6月は国際マッチ期間となるため、スーパーラグビーは今週末の第16節が一時中断前の最後の試合となる。日本チームのサンウルブズはオーストラリアに遠征中で、6月3日(日)にキャンベラのGIOスタジアムでブランビーズと対戦する。
 テストマッチを控える日本代表の多くの選手と、指揮を兼任するジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは今回の遠征に参加せず、前節のレベルズ戦後は、PR稲垣啓太、PR具智元、LO真壁伸弥、CTB中村亮土、WTBレメキ ロマノ ラヴァも日本代表の宮崎合宿のためサンウルブズから離脱した。
 さらに外国出身の主力3人が負傷。チーム最多トライゲッターのWTBホセア・サウマキ(左膝複合靭帯損傷)、ラインブレイカーのCTBマイケル・リトル(右膝靭帯損傷)、週間ベストフィフティーンに4回選出のLOグラント・ハッティング(脳しんとう)もブランビーズ戦は出場できなくなったため、経験が少ない選手たちにチャンスが与えられた。
 追加招集されたPRアレックス・ウォントン(リコー)、NO8/FLフェツアニ・ラウタイミ(トヨタ自動車)、WTB石井魁(NTTコミュニケーションズ)、そして怪我でつらい時を過ごしてきたWTB/FBゲラード・ファンデンヒーファー(前 ヤマハ発動機)が満を持してリザーブメンバーに名を連ね、サンウルブズデビューに備える。
 石井は「スーパーラグビーの舞台に立ち、世界に挑戦できる機会をもらえたことを光栄に思います。このような大きな舞台に出るのは初めての経験ですが、自分がどの程度通用するのか楽しみにしています。チームに合流して間もないですが、JAPAN Aでサンウルブズのスタッフや選手と、やろうとしていることを共有していました。変化していることもあると思いますが、ベースはわかっている部分も多いので問題ないです。時間を言い訳にせず、自分のベストを出し切りたいと思います。しっかりいいパフォーマンスを出して、チームの勝利に貢献したいです」とコメントした。
 この試合でヘッドコーチ代行として指揮を執るのはスコット・ハンセン ディフェンスコーチで、「ブランビーズはとてもいいチームですが、我々は自分たちのパフォーマンスにフォーカスし、ゲームをしっかりコントーロールしたいと思います」と語る。
 キャプテンとしてチームを引っ張るFLヴィリー・ブリッツは、「アウェイで勝つという歴史を作りたいです。新しい選手が加わっても、その選手らは皆チームにフィットし、同じカルチャーが続いています。私たちは今年2連勝、そして海外で勝つという新しい歴史を作りました。これからも歴史を作り続けて、世界中のファンに恩返しがしたいです」と奮闘を誓った。
 そして怪我から復帰後、日本代表でのポジション獲得のためにもゲームタイムが必要なCTB立川理道は、「久々の先発で、今季初めて12番をつけて試合に出場します。今週は1日多いロングウィークのため、準備にしっかり時間をかけることができています。いい準備ができているときは、結果にもすごく反映されてくるので、先頭に立ってリーダーシップを発揮したいと思います」と闘志を燃やす。
<サンウルブズ (6月3日・ブランビーズ戦) 試合登録メンバー>
1.クレイグ・ミラー(―)  2.坂手淳史(パナソニック)  3.ヘンカス・ファン・ヴィック(宗像サニックス)  4.ジェームス・ムーア(宗像サニックス)  5.サム・ワイクス(パナソニック)  6.ヴィリー・ブリッツ(主将/NTTコム)  7.エドワード・カーク(キヤノン)  8.ラーボニ・ウォーレンボスアヤコ(NTTコム)  9.内田啓介(パナソニック)  10.ヘイデン・パーカー(神戸製鋼)  11.シオネ・テアウパ(クボタ)  12.立川理道(クボタ)  13.ジェイソン・エメリー(宗像サニックス)  14.セミシ・マシレワ(近鉄)  15.ロビー・ロビンソン(リコー)
〔リザーブ〕
16.ジャバ・ブレグバゼ(―)  17.アレックス・ウォントン(リコー)  18.ニコロズ・カティアシヴィリ(―)  19.布巻峻介(パナソニック)  20.フェツアニ・ラウタイミ(トヨタ自動車)  21.茂野海人(トヨタ自動車)  22.ゲラード・ファンデンヒーファー(―)  23.石井魁(NTTコム) 
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