フラッグを振って盛り上げるレンスターのファン。写真は欧州チャンピオンズカップより
(Photo: Getty Images)
アイルランド、ウェールズ、スコットランド、イタリア、南アフリカのクラブ、地域代表が競う「プロ14」(昨季までの大会名はプロ12。2017-2018シーズンより、スーパーラグビーから除外された南アの2チームが参加)は、現地時間5月26日にダブリンのアビバスタジアムでプレーオフ決勝がおこなわれ、今季ヨーロピアン・チャンピオンズカップを制したレンスター(アイルランド)が大会連覇を狙った前年度王者のスカーレッツ(ウェールズ)を40−32で下し、4季ぶり5回目の優勝とともに2冠獲得を達成した。
この試合を最後に引退するCTBのイサ・ナゼワ主将が前半途中に負傷交代するアクシデントがあったレンスターだが、9−6で迎えた29分、22フェイズを重ね、LOデヴィン・トナーが仲間の後押しを受けて最初のトライを挙げた。
対するスカーレッツは34分、WTBジョニー・マクニコールがゴール前のピックアップからファイブポインターとなるも、レンスターはハーフタイム前、ラインアウトからモールドライブでゴールに迫ったあと、ショートサイドを攻めてクイックパスをもらったWTBジェームズ・ロウが左隅にフィニッシュし、21−11で前半を終えた。
後半もレンスターペースで試合は進み、51分(後半11分)、SOジョニー・セクストンのナイスタッチで敵陣深くに入ると、ラインアウトからモールを組み前進、HOショーン・クロニンが持ち出してインゴール右に突っ込み、大きな追加点を挙げた。
57分には20歳の快足WTBジョーダン・ラーモーが自らキックしたボールをチェイスしてゴールに持ち込み、リードを拡大。相手に7点を返されたあとの68分には、アイルランド代表の2番手SOでもあるジョイ・カーベリーのラインブレイクからチーム5トライ目が生まれ、40−18とし勝利を決定づけた。
スカーレッツは終盤に2トライを挙げて8点差に詰めたものの、反撃が遅かった。