ヨーロッパラグビーの2017-2018シーズンはクライマックスを迎え、各リーグでプレーオフがおこなわれている。
ひと足先にチャンピオンが決まったのはイタリアリーグの「エッチェレンツァ」で、5月19日におこなわれた決勝では、ペトラルカ・パドヴァが前王者のカルヴィザーノを19-11で下し、7季ぶり13回目の優勝を遂げて歓喜した。
イタリア代表など同国のトッププレーヤーの多くは、トレヴィーゾを本拠地とするベネトンと、パルマにホームグラウンドを持つゼブレに所属し、アイルランド、ウェールズ、スコットランド、そしてスーパーラグビーから除外された南アフリカの2チームも含む「プロ14」に参戦しているが、イタリア勢は今季も同リーグのプレーオフ進出はならなかった。
5月26日のグランドファイナルに進んだのは、連覇を狙うスカーレッツ(ウェールズ)と、最多4回の優勝を誇るレンスター(アイルランド)。ヨーロッパチャンピオンズカップとの2冠を狙うレンスターは、19日におこなわれた準決勝で、同国ライバルのマンスターに16-15で競り勝った。
イングランド最高峰リーグの「プレミアシップ」では、レギュラーシーズン1位だったエクセター・チーフスが準決勝でニューカッスル・ファルコンズに36-5で快勝し、連覇に王手。19日におこなわれたもうひとつの準決勝では、2季ぶりの王座奪還を目指すサラセンズがワスプス相手に6トライを挙げ、エースのSOオーウェン・ファレルは11本のゴールキックをすべて決め、57-33で制した。
フランス王者を決める「トップ14」は上位6チームがプレーオフに進み、先週末に準々決勝2試合がおこなわれた。
かつて五郎丸歩が在籍していたことでも知られるスター軍団のトゥーロンは、4季ぶりの優勝を目指したが、脱落。18日に地元でリヨンと戦い、延長にもつれても決着はつかず19-19で引き分け、規定により、トライ数が多かったリヨンが準決勝進出となった。
85年ぶりの優勝へファンの期待が高まるリヨンは、25日におこなわれる準決勝でレギュラーシーズン1位のモンペリエに挑む。
そして、2位通過したラシン92の準決勝相手に決まったのは、6位からの下剋上を狙うカストル。準々決勝では最多19回の優勝を誇るトゥールーズを23-11で下した。