ラグビーリパブリック

豪華グラウンドから日本一へ。NTTコム、「アークス浦安パーク」を見てきた!

2018.04.25
ジャージーも新しくなった。モデルは鶴谷ツインズ。(撮影/松本かおり)

2面のグラウンドと半面のサブグラウンド。どちらも天然芝。冬でも青い。(撮影/松本かおり)
 一企業、ひとつのチームの施設とは思えない立派な施設だ。
 地域の人々に開放する機会も設け、より愛されるチームになる意志があるから最高のものを揃えた。
 4月24日、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスが千葉県浦安市に造ったホームグラウンド、「アークス浦安パーク」の完成披露会を催した。
 2面+半面(サブ)の天然芝グラウンドに多機能クラブハウス。それらを巡る説明ツアーを先導したのは部員たちだった。
 報道陣や大学指導者、地域やラグビー協会の関係者に、それぞれの部屋やグラウンドのクオリティーや機能を説明した一日。大役を淀みなく遂行できたのは、計画の段階で選手たちも意見や希望を出したからだ。自分たちの城を築く感覚で完成を迎え、誰の表情にも充実が見えた。
 選手たちの自立と、責任を持つことを求める同チーム。金正奎主将は「この環境があれば強くなるというわけではない。そこを勘違いしてはダメだと思います。日本一を狙わないと」
 主将は、新グラウンドから歩けるすぐ近くのマンションに住んでいる。2月14日には入籍もしてシアワセだ。
 新浦安駅から車で10分弱。「アークス浦安パーク」は約3万8000平方メートルの敷地に総工費約60億円(土地代含む)で造られた。
 天然芝グラウンドはクッション性抜群。安全で、根を深く張る芝は冬でも青い(TIF GRAND)。ゴールポストも17メートルの高さがあり、国際規格をクリアしている。
 照明はMusco Lighting社のもので、1塔につき5灯と数は少なくともLED照明で明るい。しかし周囲への光漏れは最低限という優れものだ。
 また、クラブハウス横のグラウンドには大型ビジョンも設置。リモートカメラとゴールポスト後方のカメラによる撮影で練習の模様は全体が撮影可能で、その映像はリアルタイムでスタッフルームの画面に流される。
 クラブハウスも充実だ。
 室内練習場や体のケアをするトリートメントルームは快適で、グラウンドと直結しているフィジオルームには水流などで負荷を調節できる温水バスもある。
 また、スポーツとICT(情報・通信技術)の観点から開発されたハイテクウエアにより選手のコンディションを可視化。いたるところに高度な技術が配されている。
 広々としたロッカールームは、それぞれの選手たちが向き合えるように、中央のストレッチゾーンを囲むように個々のスペースを設置している。木製ロッカーはあたたかみがあり、一人ひとりにコンセントも。細やかな配慮が嬉しい。
 選手たちは、3月30日から同グラウンドを使用。日毎に親しみが増している。
 あとはチームに新しい歴史を積み重ねるだけだ。
 はやく日本一になりたい。
案内役のひとり沼尻大輝。ナイスガイ。(撮影/松本かおり)

選手たちのコンディションを可視化。あちこちに最先端の技術。(撮影/松本かおり)
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