インドやスリランカなどの発展途上国では、ボールやシューズ、練習に必要な機材を購入できないだけでなく、ラグビーに関する正しい知識が不足しているなど、さまざまな要因からラグビーをプレーすることすら難しい状況が少なくない。青年海外協力隊員の活動によりインドやスリランカの選手たちがラグビーをプレーする機会は増えてきたが、スポーツを通じた国際交流の機会は、オリンピックやワールドカップといった国際大会に参加できるほどの高い競技力を持った一部のスポーツ・エリートにしか与えられていないのが現状だ。
みずからが生まれ育ったコミュニティーでの生活しか知らないという選手が少なくない発展途上国において、スポーツを通じた国際交流の機会を創出することは、国際的な視点から物事をとらえる視野を獲得することにつながり、選手たちの可能性を拡大する貴重な機会となる――。そうした思いから立ち上がったのが、元ラグビー日本代表で現流通経済大学准教授の向山昌利氏だ。
子どもスポーツ国際交流協会の代表理事も務める向山氏は、インドとスリランカのラグビー協会に派遣されている青年海外協力隊(ラグビー隊員)の協力を得て、インドとスリランカのジュニアチームの国際試合を今年6月にインドで開催することを企画した。そしてその予算を集めるために、クラウドファンディングを実施している。(締切:5月2日)
<プロジェクト概要URL>
「国際親善試合の開催によって、選手たちが世界に目を向け、自分の新たな可能性をひらくひとつのきっかけを作りたいと思っています」(向山氏)。
そんな活動へのご支援を、どうぞよろしくお願いします。
『インド・スリランカ ジュニアチーム フレンドシップマッチ』
■開催時期:
2018年6月(日程調整中)
■参加チーム:
スリランカとインドからそれぞれ男子1チーム、女子1チーム
■場所:
インド・オディシャ州ブバネシュワル Kaling Institute of Social Sciences (KISS)
※ インド派遣青年海外協力隊(ラグビー隊員)の活動場所
■プログラム:
? 国際親善試合(男女7人制)
? 競技力強化のためのトレーニング手法、及び安全確保等に関する実演及び講義
? JICA青年海外協力隊(ラグビー隊員)による活動報告
? ラグビー普及とラグビー普及を通じた青少年の健全育成を推進するための課題と取組に関する意見交換
? 異文化理解教育プログラム
■主催:
一般社団法人子どもスポーツ国際交流協会
■協力:
インドラグビーフットボール連盟、スリランカラグビー協会、日本ラグビーフットボール協会、青年海外協力隊員の活動先であるKISS(Kaling Institute of Social Sciences)、国際協力機構(JICA)
スリランカのキャンディで活動している伊藤悠理隊員
スリランカのゴール県に派遣されている森心隊員
インドで子どもたちにラグビーを教えている徳武寛貴隊員
「一般社団法人子どもスポーツ国際交流協会」(THE KIDS SPORTSEXCHANGE、略称KSE)
スポーツを活用するさまざまな活動を通じて、健全な心と体を生み出し、活力に満ちた社会をつくり、スポーツが持つ価値を発信して、日本だけでなく世界中の人々が幸せな生活を獲得できる世界の実現に貢献することを目的に2009年に設立されました(2015年法人化)。子どもたちを対象とするスポーツ国際交流の企画運営と調査研究を実施しており、主に日本〜タイ、日本〜台湾の間での「キッズラグビー交流事業」を開催しています。
<代表理事>
向山昌利(流通経済大学 スポーツ健康科学部 准教授)
熊本県出身。元ラグビー日本代表、同志社大学〜ワールド〜NECグリーンロケッツにてプレー。ニュージーランド及び英国へのラグビー留学に加えて、日本代表バイスキャプテン、日本A代表キャプテンとして国際舞台を数多く経験。現役時代から国際交流支援に積極的に取り組み、現役引退の2009年以降、スポーツを通じた国際交流や国際協力の実践と研究に従事している。
【KSEウェブページ】 http://www.tkse.org/
向山昌利さん