攻撃時だけでなく、防御でも貢献した副島亀里ララボウラティアナラ。(撮影/松本かおり)
個人技の高い相手に組織で勝った。
4月7日、「Cathay Pacific/HSBC 香港セブンズ 2018」(HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ 2017-2018 第7戦・香港大会)の中でおこなわれているコアチーム昇格決定大会に出場している男子セブンズ日本代表は、プールEの最終戦(第3戦)でウガンダから4トライを奪い24-10。プール戦2勝目で同組2位となり、ノックアウトステージ進出を決めた。
「ストラクチャー通りにやった結果だ」
ダミアン・カラウナ ヘッドコーチはそう振り返った。
無理なパスを通そうとした。辛抱強く攻められず、タックルを外された。そうやって負けた初日のチリ戦。
その反省は活かされた。
ウガンダのキックオフボールを取って攻めた序盤。副島亀里ララボウラティアナラが抜けて作ったチャンスも取り急がず、ボールを大きく動かした末に合谷和弘が先制トライを挙げた(坂井克行のゴールも決まり7-0)。
その後、ウガンダのスピードランナーにアウトサイドを走り切られて一度は逆転された。しかし、慌てることはなかった。
7-10で始まった後半の1分20秒だった。
キックオフボールをウガンダにキープされた日本だったが、ブレイクダウンで反則を誘う。そこから速攻を仕掛け、最後は坂井、小澤大主将、ジョネ・ナイカブラとつなぎ、左コーナーに逆転のトライを決めた(12-10)。
僅差のスコアはなおも続いたが、相手にプレッシャーをかけ続けたことが勝利を呼んだ。
ウガンダボールのラインアウトを奪い、攻め、反則を誘ってジリジリ前へ。後半5分49秒のトライもラインアウトスチールから左に展開し、ジョセファ・リリダムが左中間に入った(17-10)。
最後は橋野皓介のキックパスをシオシファ・リサラがキャッチ。そのままインゴールに入って試合を締めくくった。
プールEは日本、チリ、ウガンダが2勝ずつで並ぶも、得失点差でチリが1位に。日本の次戦、準々決勝の相手はウルグアイ(プールG 2位)となった。
それに勝てば、4月8日におこなわれる準決勝でアイルランド(プールG 1位)×ジンバブエ(プールF 3位)の勝者と戦う。