ラグビーワールドカップ2019日本大会を来年に控え、日本では海外から多くの有名選手を迎えるとともに、ラグビーへの投資と関心が高まっている。ワールドラグビー(国際統括団体)の年間最優秀選手賞を3度受賞したニュージーランド代表“オールブラックス”の元司令塔であるダン・カーター(36歳)は、フランス国内リーグのトップ14に属するラシン92で2017-18シーズンを終えたあと、神戸製鋼コベルコスティーラーズに移籍する。
『CNN ワールド ラグビー』では、なぜ彼が日本を選んだのか、これからどんな困難が立ちはだかるかを紐解く。彼はさらに、2019年のラグビーワールドカップ2019日本大会に先立ち、ニュージーランドと日本の両チームのコンディションや、ラグビー選手が契約金で移籍を確定する状況への批判についても言及する。
<番組ハイライト>
■神戸製鋼コベルコスティーラーズへの移籍:
難しい決断でしたが、私にとっては日本で生活し、プレーすることが理にかなっています。日本でのラグビーは最近盛り上がってきたばかり。関心も高まりつつあり、これからの数年間の成長が、次のラグビーワールドカップにつながるでしょう。
■日本ラグビーの今後の成長:
これからが楽しみです。日本にはここ数年、その成長を見るために何度か訪れました。特に前回のラグビーワールドカップで日本が南アフリカに勝った有名な試合が印象的ですね。彼らは今、どんどん士気が上がっています。そのような日本でプレーするのが楽しみです。
■トップリーグのプレースタイルの違い:
日本は他国と比較しても、かなりスピードが求められるように感じます。ですから、早く本格的に動き出さないといけないと感じています。しっかり準備しないといけません。私ももう少しカラダを動かす必要があるかもしれませんね。
■定時金額で移籍を決める一部選手への批判について:
お金をモチベーションにするには限度があります。心の奥底でラグビーに関する関心がないと続けられません。ラグビーをプレーする子どもが増えれば、それと連動して10代のプレーヤーも増えます。これが将来的に、国内チームの発展につながると思います。そして、ひいてはこのような流れがアジアラグビーの未来を作り上げていくのです。
■オールブラックスでプレーした経験:
ニュージーランドにおいてラグビーは宗教のようなもので、男の子はみんなオールブラックスに入ってラグビーをしたいと思うようになります。もう長い間、国内で一番人気のスポーツです。すべての子どもがラグビーボールに触れる環境が当たり前になっているからこそ、ここまで発展したのです。さまざまな指導者からの素晴らしい指導のおかげもあり、ニュージーランドでは本当に豊かなラグビーの歴史が育ちました。オールブラックスでプレーすることは、その歴史を受け継ぎ、残していく過程に関わることなのです。世界の端にある、小さな国(ニュージーランド)のために、歴史や人々を誇りに思い、自分にできることを全てしたいという気持ちでプレーをしていました。
(C)CNN ワールド ラグビー
全文掲載先: http://cnn.it/2t73B7b
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