ラグビーリパブリック

コカイン使用疑惑あったハーディー 出場停止明けスコットランド代表復帰

2018.03.06

ジョン・ハーディー(中央)。スコットランド代表屈指のハードワーカー(Photo: Getty Images)

 イングランド代表を10年ぶりに倒し、1999年にファイブネーションズ(翌年からイタリア代表が加わってシックスネーションズ)で優勝して以来、19年ぶりに欧州王座に就く可能性があるスコットランド代表は、3月10日、開幕から3連勝で首位に立つアイルランド代表に挑む。
 敵地ダブリンでの戦いに向け、グレガー・タウンゼンド ヘッドコーチは10人を新たに招集。そのなかのひとりに、コカイン使用の嫌疑で3か月出場停止となっていた16キャップ保持者のFLジョン・ハーディーも名を連ねた。
 ニュージーランド出身で元ハイランダーズ選手のハーディーは、2015年にスコットランド代表入りし、同年のワールドカップスコッドにも選ばれ準々決勝を含む3試合に先発。2016年には来日して日本代表とのテストシリーズ2試合に出場するなど、レギュラーメンバーとしてキャップを重ねていた。
 しかし、昨年10月にコカイン使用の疑いがかかり、不正行為に対して、所属するエディンバララグビー、ならびにスコットランドラグビー協会から3か月の出場停止処分を科されていた。
 そして、今年1月に所属チームのトレーニングに戻り、2月に試合復帰し、このたびスコットランド代表から招集となった。
 そのほか、長期苦しんだ背中の怪我から回復したスター選手のLOリッチー・グレイもスコットランド代表に復帰し、1年ぶりのテストマッチ出場を目指す。
 一方、アイルランド代表は、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズも経験しているFWの中心選手、PRテッド・ファーロングとLOイアン・ヘンダーソンが負傷で前節のウェールズ代表戦を欠場していたが、トレーニングに復帰しており、今週末のスコットランド代表戦を見据える。
 アイルランド代表は3年ぶりのタイトル奪還と、9年ぶりのグランドスラム(全勝優勝)を狙っている。
Exit mobile version