ラグビーリパブリック

アメリカが自国で初の戴冠! セブンズシリーズで3年ぶり2回目のカップ優勝

2018.03.05
歓喜のアメリカ。決勝のMVPに選ばれたバレットの腰にはファンからもらったチャンピオンベルト
(Photo: Getty Images)
 ワールドラグビーセブンズシリーズ2017−2018(男子)の第5ラウンド、ラスベガス(アメリカ)大会が、現地時間3月2日から4日にかけてサム・ボイド・スタジアムでおこなわれ、アメリカ代表が2015年のロンドン大会以来2回目のカップ優勝を果たした。アメリカがワールドセブンズシリーズの自国開催大会で栄冠を獲得したのは初めて。今年7月には地元サンフランシスコでワールドカップ・セブンズが開催されることになっており、金メダル獲得へ向けて大きな自信をつけるビクトリーとなった。
 また、前日には15人制代表がアメリカズ・ラグビーチャンピオンシップ(アメリカ大陸6か国対抗戦/アルゼンチンは選抜チームが参加)で2連覇を遂げており、アメリカラグビー界が盛り上がっている。
 2018ラスベガスセブンズ。プール戦を全勝1位で通過したアメリカは、カップ準々決勝でイングランドに17−12で勝利。準決勝では、第4ラウンドのハミルトン(ニュージーランド)大会を制していたフィジーと対戦し、相手に先制を許したものの、昨シーズンのトライ王でワールドラグビーの年間最優秀セブンズ選手賞にも輝いたペリー・ベイカーが後半、自陣深くから鮮やかなフットワークとスピードで約100メートル走り切って流れを引き戻し、守りでも奮闘、19−7の逆転勝利につなげた。
 そして決勝では、過去2回のカップ優勝をアメリカ大会で成し遂げているアルゼンチンとぶつかり、好調のベイカーが先制してチームに勢いをつけると、ハーフタイム前にはまたもベイカーが軽やかな動きで5人のディフェンダーをかわしてダニー・バレットにつなぎ、追加点。体重101キロのパワフルなバレットは後半早々にも自陣から60メートル以上走り切ってリードを広げ、試合終了前には怪我で一時期苦しんだこともあるラグビー界最速のカーリン・アイルズがダメ押しトライを決め、28−0で優勝した。試合終了後には大勢のファンがグラウンドになだれ込み、喜びを分ちあった。
 次の第6ラウンドは、3月10日、11日にカナダのバンクーバーでおこなわれる。

フィジー選手を振り切るアメリカのペリー・ベイカー(Photo: Getty Images)
<ワールドセブンズシリーズ 2017-18 第5戦・ラスベガス大会>
▽カップ準々決勝
・フィジー 14−10 ニュージーランド
・アメリカ 17−12 イングランド
・アルゼンチン 17−12 ケニア
・南アフリカ 29−17 オーストラリア
▽カップ準決勝
・アメリカ 19−7 フィジー
・アルゼンチン 12−10 南アフリカ
▼カップ決勝(優勝決定戦)
・アメリカ 28−0 アルゼンチン
▼ブロンズ決勝(3位決定戦)
・フィジー 26−22 南アフリカ
▽5位決定トーナメント準決勝
・ニュージーランド 19−14 イングランド
・オーストラリア 26−21 ケニア
▼5位決定戦
・ニュージーランド 17−12 オーストラリア
▽チャレンジトロフィー準々決勝
・フランス 40−7 ウルグアイ
・スコットランド 24−12 ロシア
・ウェールズ 21−19 サモア
・カナダ 21−14 スペイン
▽チャレンジトロフィー準決勝
・フランス 33−7 ウェールズ
・カナダ 15−12 スコットランド
▼チャレンジトロフィー決勝(9位決定戦)
・フランス 26−19 カナダ
▽13位決定トーナメント準決勝
・サモア 26−12 ウルグアイ
・スペイン 19−17 ロシア
▼13位決定戦
・サモア 28−7 スペイン
Exit mobile version