シックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)で3年ぶりの優勝を狙うアイルランド代表が、2月24日、地元ダブリンでウェールズ代表を37−27で下し、開幕から3連勝となった。5トライを挙げてボーナスポイントも獲得し、総勝点は14に伸びた。ウェールズは1勝2敗(総勝点6)となり、優勝争いから後退した。
先制されたアイルランドだが、前半6分、ゴール前のスクラムから攻めて近場を突いたあと、SOジョニー・セクストンがクイックで飛ばしパスを左外のWTBジェイコブ・ストックデールに通し、トライが生まれた。
20分にウェールズが攻め込み、SHガレス・デーヴィスがギャップを抜けてゲームをひっくり返したものの、互いにPGで加点し8−13で迎えた前半終了前、アイルランドは連続攻撃でゴールに迫り、ボールをもらって突っ込んだCTBバンディー・アキが腕を伸ばしてインゴールに押さえ、SOセクストンのコンバージョンも決まり再逆転で折り返した。
後半早々、アイルランドは自陣から継続してゴール目前とし、FLダン・リーヴィーが仲間の後押しを受けてトライゲッターとなった。53分(後半13分)にはゴール前のスクラムからブラインドサイドを攻め、PRキアン・ヒーリーが右隅にフィニッシュ。27−13となる。
61分にウェールズのFLアーロン・シングラーにトライを許し、FBリー・ハーフペニーのコンバージョンも決まって7点差に詰められたアイルランドだが、75分にスクラムでPGチャンスを得、SHコナー・マレーが決めて10点差とした。
しかし、粘るウェールズはリスタートのキックオフボールを確保し、継続、切り込んでディフェンダー2人をひきつけたCTBスコット・ウィリアムズがオフロードでFLジョシュ・ナヴィディにつなぎ、ボールをもらったWTBステファン・エヴァンズがゴールに持ち込んだ。ハーフペニーがコンバージョンキックを決め、約2分を残して3点差となった。
そして、逆転を目指すウェールズは80分過ぎ、自陣ハーフウェイ付近で、SOガレス・アンスコムが人数が余っていた右へロングパスを通そうとした。が、アイルランドのWTBストックデールがインターセプトし、独走。アビバ・スタジアムは大歓声に包まれ、ホームチームの勝利となった。
23日にはフランスのマルセイユで未勝利同士だった同国代表とイタリア代表が対戦し、34−17でフランス代表が制してる。
序盤、互いにモールでトライを挙げ、フランスはPGでも得点し、11−7で折り返した。
後半、ショットで3点ずつ取り、14−10で迎えた59分(後半19分)、フランスは3年ぶりのシックスネーションズ出場となったCTBマチュー・バスタローのオフロードからチャンスとなり、FBウーゴ・ボヌヴァルがゴールへ駆け抜けリードを拡大。72分には自陣からのカウンターでNO8マルコ・トレーニュが大きくゲインし、つないで敵陣深くに入り、体重126キロの巨漢CTBバスタローがゴールに突っ込んで勝利を決定づけた。
これでフランスは1勝2敗(総勝点6)、イタリアは0勝3敗(総勝点0)となった。
イタリア戦でパワフルに突進するフランスのマチュー・バスタロー(Photo: Getty Images)