スーパーラグビー9チームなど12チームが集った国際10人制大会『ブリスベン・グローバル・テンズ』が2月9日午後に開幕。大会の開幕試合に出場したパナソニック ワイルドナイツが、昨年に続いてレベルズを破った。パナソニックは、昨年の同大会でレベルズ、ワラタスと開催国のスーパーラグビー勢を倒し、開幕戦は注目されていた。期待に応える試合ぶりには、ファンも驚きの歓声を上げていた。
「昨年よりも、地力で勝った感覚」とは試合後の山田章仁。前半5分(試合は10分ハーフ)まで0−17と3トライを奪われてからの逆転勝ちだった。
立ち上がりから、キックオフのボールを2度失うなどエラーが続いたパナソニックは、ディフェンスミスから相手の強さ、速さが際立つ場面が続いて一時0−17に。
しかし、ここからあわてずトライを3つ返した。
反撃のトライは、BKラインの中央で抜きにかかった藤田慶和のオフロードパスから。相手を複数巻き込んで、外についた梶伊織にボールを離し、梶がそのままライン際を走って右中間に飛び込んだ。5−17。
前半にもう1トライを返して12−17とし、完全に再び勝負の土俵に乗ったパナソニック。相手の激しいタックルにミスもあったが、終了1分前にターンオーバーから鮮やかなトライを奪って17−17のトライが中央に決まった。Gもきっちりスコアし、19−17で逆転した。
「先に17点取られたが、あわてず戦えた」とは、同点トライをアシスト、藤田にパスを送った内田啓介。
今年も日本が面白い。地元のファンは第2試合を楽しみに待っている。パナソニックvsブルーズ(ニュージーランド)戦のキックオフは、日本時間17時7分。(文:成見宏樹)
「ブリスベン・グローバル・テンズ」大会公式HP→ http://brisbaneglobaltens.com/
0−17からの逆転。パナソニック反撃のトライを決めた梶伊織(撮影:早浪章弘)