2017年度東京都高校新人大会決勝が2月4日、本郷高でおこなわれた。國學院久我山と東京高が対戦、久我山が後半突き放し40-19(前半14-12)で優勝した。昨年度、19-19で目黒学院と両校優勝だったのに続き2連覇となった。
3位決定戦は、本郷高が前半からリードを奪い43-7(前半21-0)と早稲田実業を下し、勝ち取った。
久我山LO野口がキックをチャージに行き先制トライへ(撮影:見明亨徳)
『久我山が後半7点差から突き放した』
久我山は前半開始1分で先制した。東京陣内で東京のキックをLO野口祐太郎(1年)が勢いよく飛び出しチャージ、そのままボールを拾うと中央へ持ち込んだ。東京も久我山陣へ入る。4分、左ライアウトから出したボールを右ライン際へキックパスを蹴る。こちらも1年生WTB熊田力丸が受けトライを奪った。G成功で7-7に。12分に久我山主将のWTB槇瑛人(2年)がトライすると、東京も21分、主将CTB石川陽輝(2年)がトライを返す(久我山14-12)。接戦も前半終了間際、久我山は自陣でターンオーバーするとトライまでつなげた(21-12)。
後半、最初も久我山が得点した。3分、敵陣スクラムからCTB永友利玖(2年)が東京ディフェンスを抜き去り左中間へ飛び込んだ。東京は14分にゴール前ラインアウトからモール、そしてFWがラック周辺を攻め続け、PR中村陵雅が5点を返し、ゴールキック成功で26-19と射程圏内を保った。ところがリスタートのボールを久我山はつなぎ、トライを取り切った。さらに次のリスタートボールもCTB永友が自陣から60メートル独走し、インゴール中央へボールを運び試合を決めた。
試合を勢いづけた先制トライを挙げた久我山のLO野口は「(東京の)ハーフが戸惑っていたので思い切ってチャージにいけました。優勝は来年度以降の大会につながる」と3試合目の公式戦出場・優勝を喜んだ。
土屋謙太郎監督は「まだまだ課題が多い。ミスも多かった。東京高など全国レベル相手にはFWのコンタクトが足りない部分がある。ひとつずつ修正して関東大会へ臨みたい」と、チームの伸びしろを期待する。
3位決定戦は本郷FWがゲインラインを越え続けた(撮影:見明亨徳)
『本郷がフィジカル差で圧倒し3位』
3位決定戦は本郷と早稲田実業が対戦。本郷が前半1分、最初の攻撃で早実のキック処理ミスからあっさりとトライを奪った。8分には主将のNO8島田耕成がゴール前スクラムから出たボールでファイブポインターとなった。さらに21分にもFWでトライを決めた。後半5分にはキックパスでトライし、後半3連続トライで40-0とした。終了間際にはドロップゴールも成功し、43-0に。早実は最後の攻めで1トライ返すにとどまった。
(文:見明亨徳)