2012年の東京セブンズで優勝カップを高々と掲げたオーストラリア代表主将(当時)のエド・ジェンキンズが、肩の故障により現役引退を余儀なくされた。1月16日、同国ラグビー協会が発表した。
約10年間、7人制オーストラリア代表選手として最多の52大会に出場し、547得点を記録。コモンウェルスゲームズ(英連邦総合競技大会)の2010年大会で銀メダリストとなり、2014年大会では銅メダル獲得に貢献した。また、2016年のリオオリンピックでもチームをけん引し、国内の年間最優秀男子セブンズ選手賞にも輝いた。
「小さい娘が成長したとき、父親はラグビー選手だったという思い出を持てるように、あと数年プレーしたかった」と言う31歳のジェンキンズは、復活を目指してリハビリとトレーニングを続けていたが、外科医の忠告により引退を決断した。
7人制オーストラリア代表のアンディ・フレンド ヘッドコーチは、「彼の精神的な強靭さとプロフェッショナリズムは他に類を見ない。エドは永遠のレガシーを遺してくれた」とコメントした。
ジェンキンズの魂を受け継いだ7人制オーストラリア代表は、今月下旬、ワールドラグビーセブンズシリーズのシドニー大会に臨む。