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大阪桐蔭が初の花園決勝進出! 春王者の桐蔭学園は怒涛のラスト反撃実らず

2018.01.05

桐蔭学園の最後の猛攻を耐え、歓喜のノーサイドとなった大阪桐蔭(撮影:毛受亮介)

 全国高校ラグビー大会決勝は19年ぶりの大阪勢対決となった。
 1月5日、第97回大会の準決勝が東大阪市花園ラグビー場でおこなわれ、第1試合で東海大仰星(大阪第2地区代表)が連覇を狙った東福岡を21−14で倒すと、第2試合では大阪桐蔭(大阪第1地区代表)が春の全国高校選抜大会優勝チームである桐蔭学園(神奈川)に12−7で競り勝ち、決勝進出を決めた。
 大阪桐蔭は2013年度に選抜大会を制しているが、花園でファイナルの舞台に立つのは初めて。4年前の冬に4強入りしたときは桐蔭学園に完敗を喫しており、今回、雪辱となった。
 2010年度の第90回大会決勝で東福岡と引き分け両校優勝を経験している桐蔭学園は、悲願の単独優勝を目指したが、一歩届かなかった。
 春の王者に対して大阪桐蔭は果敢に挑み、前半8分、敵陣10メートルライン中央付近のスクラムから、SHのポジションにいた15番・杉原駿がボールをもらうとギャップを突いて抜け出し、軽快なステップでタックラーを振り切り先制した。
 堅守で前半を7−0で折り返した大阪桐蔭は後半早々、ハーフウェイ付近でCTB松山千大のキックチャージからチャンスとなり、たたみかけ、WTB美登路渡がゴールラインを割ってリードを広げた。
 12点ビハインドの桐蔭学園は後半7分、NO8高田風吾が突進してゴールラインに迫ったが、わずかに届かず。その後も攻め込んだが、ディフェンスが持ち味の大阪桐蔭がビッグヒットを繰り出し、プレッシャーをかけ続けて落球させた。20分には桐蔭学園のSO田村魁世が自陣から抜けて大きくゲインし、WTB中村大地につないでゴール前5メートルまで近づいたが、大阪桐蔭のWTB宮宗翔が懸命のタックルでスコアを許さなかった。
 それでも、執念を見せる桐蔭学園は24分、FWがゴール前でパワー勝負を繰り返し、PR細木康太郎がインゴールにねじ込んだ。コンバージョン成功で逆転可能な5点差とする。
 そして、桐蔭学園はフルタイムを過ぎてもラストアタックを継続し、驚異の64フェイズを重ねてゴールを目前にした。が、大阪桐蔭に絡まれてノットリリースザボールの反則となり、まもなく、激闘はノーサイドとなった。
 大阪勢同士の決勝は、1998年度・第78回大会の啓光学園(現 常翔啓光学園)×大阪工大高(現 常翔学園)以来、2度目(全国規模で開催されなかった第24回大会を除く)。
 東海大仰星×大阪桐蔭は1月8日におこなわれる。
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