6年連続12回目の花園出場となった大阪桐蔭(大阪第1)が、全国高校ラグビー大会で優勝5回の戦績を誇る関東の名門・國學院久我山(東京第2)を29−10で破り、第93回大会以来のベスト4入りを決めた。
2018年1月3日におこなわれた第97回大会の準々決勝第4試合。
大阪桐蔭は開始早々から激しいタックルの連続で相手にプレッシャーをかけ、乗り越えてからターンオーバーすると、WTB美登路渡がゴールに持ち込み、40秒も経たぬ間に先制した。
やや押され気味だった國學院久我山だが、U17日本代表であるWTB槇瑛人の力強い走りなどで活性化し、13分、テンポのいい連続攻撃をFL小柳圭輝がフィニッシュして5−5と追いついた。
しかし大阪桐蔭は17分、FWのパワフルランが続いてゴール前中央に迫り、キャプテンのFL上山黎哉が体を反転してライン上に押さえ、勝ち越した。
12−5で折り返した大阪桐蔭は後半2分、ラインアウトからモールで押し込みリードを広げる。その後、國學院久我山の堅守も光ったが、大阪桐蔭は攻め続け、10分、CTB江良楓が抜け出して敵陣深くに入り、FL奥井章仁とHO中川魁の連続突進でトライが生まれ、22−5とした。
逆転をあきらめない國學院久我山は22分、13フェイズを重ねてゴールに迫り、走り込んできたキャプテンのNO8大石康太がライン上に押さえ、12点差とした。
しかし大阪桐蔭は26分、FWが連続でタテを突いたあとBKに展開し、ハードタックラーとしても活躍していた高校日本代表候補のCTB松山千大がゴールに持ち込み、勝利を引き寄せた。