春のセンバツに続く今季2つ目のビッグタイトルを狙う桐蔭学園(神奈川)は、12月30日におこなわれた第97回全国高校ラグビー大会の2回戦で飯田(長野)を120−0と圧倒し、好発進した。
前半2分にPR麻生典宏のパワフルな走りで先制した桐蔭学園は、5分にモールで追加点、7分と10分にはSH田村魁世がゴールに持ち込むなど前半だけで54−0とし、後半はリザーブの選手も躍動して計18トライを挙げた。
大敗した飯田だが、先発15人のうち7人が1、2年生で、先輩と一緒に花園で精いっぱいプレーした経験は貴重な財産となるはずだ。
勝った桐蔭学園は1月1日におこなわれる3回戦で、堅守を武器とする尾道(広島)と対戦する。
大分舞鶴戦で前進する中部大春日丘の強力FW(撮影:松本かおり)
春は桐蔭学園に敗れて選抜大会ベスト8だったBシードの中部大春日丘(愛知)は、全国高校大会通算80勝を達成したばかりの古豪・大分舞鶴(大分)と2回戦でぶつかり、38−5で下した。
序盤にHO金子隼とCTB伊藤広晟の連続トライでリードを奪った中部大春日丘。大分舞鶴は10分にモールで押し込み点差を詰めたが、前半21分に反則でイエローカードを出され1人少なくなり、数的有利となった春日丘はまもなく追加点を挙げた。ハーフタイム前にもFWで得点し主導権を握った東海チャンピオンは、後半にも2トライなどで加点し、3回戦進出を決めた。
鹿実戦でモールを活かして攻める流経大柏(撮影:松本かおり)
1回戦から参戦している流経大柏は鹿児島実業に78−14で大勝し、正月を花園で迎える。
初戦で100点超えを果たしていた千葉県代表は、この試合も開始早々から攻撃力を発揮し、最初の20分間で4連続トライ。
鹿児島実は21分に自陣からボールをつないでWTB田村文哉、LO小濱康嵩らがゲインし、FB嶺田雄大がゴールに持ち込んだが、流経大柏は4分後、FWが連続でタテを突いてチャンスを広げWTB當眞慶のトライで流れを呼び戻した。
40−7で迎えた後半も流経大柏のペースは変わらず、鹿児島実は10分に連続攻撃をキャプテンのFL原田浩太郎が得点に結びつけ執念を見せたが、流経大柏はラスト20分間にも4トライを挙げ、大差の決着となった。
流経大柏は元日の3回戦でAシードの京都成章(京都)に挑む。