ラグビーのヨーロッパ最強クラブを決めるチャンピオンズカップは、先週末にプールステージ第4節の試合がおこなわれ、3連覇を狙うサラセンズ(イングランド)は2敗目を喫し、準々決勝進出へ向けて黄色信号がともった。
サラセンズは12月17日、昨季決勝のリベンジに燃えるクレルモン・オーヴェルニュ(フランス)の地元で21−24と競り負け、大雪で月曜日開催となった第3節のホームゲームで大敗したのに続き連敗。2勝2敗(勝点11)でプール2の3位に転落した。
後半37分に、FBスコット・スペディングがこの日チーム8本目のPGを決めて逆転勝ちしたクレルモンは、4勝0敗(勝点18)で首位をキープしている。同組2位に浮上したのはオスプリーズ(ウェールズ)で、ノーサンプトン・セインツ(イングランド)を32−15で下し、2勝2敗の勝点13となった。
ノーサンプトン戦でトライを決めるオスプリーズのリース・ウェッブ
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ラ・ロシェル戦でトライを決めに行くワスプスのエリオット・デイリー(Photo: Getty Images)
フランスリーグのトップ14で首位を走るラ・ロシェルは、ヨーロピアン・チャンピオンズカップでも好調だったが、第4節ではワスプス(イングランド)に3−21で敗れ、プール1で初黒星を喫した。
同組2位のアルスター(アイルランド)が3連敗中だったハーレクインズ(イングランド)に52−24で勝ち、2チームが3勝1敗で並んだが、勝点15のラ・ロシェルが勝点13のアルスターを上回りトップを守っている。ワスプスは2勝2敗(勝点10)。
ハーレクインズに快勝し、地元ファンの歓声を浴びるアルスターの選手たち
(Photo: Getty Images)
グラスゴーのデイヴ・レニー ヘッドコーチは渋い表情(Photo: Getty Images)
プール3では、プロ14で開幕から10連勝中のグラスゴー・ウォリアーズ(スコットランド)がまさかの4連敗で、早くもプールステージ敗退が決定した。
一方、同リーグ所属チームであるレンスター(アイルランド)はエクセター・チーフス(イングランド)を22−17で下して4連勝となり、6季ぶりの欧州制覇へ向け好調をキープしている。
マンスター戦で突破するレスター・タイガースのマヌー・トゥイランギ
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プール4で元気なのもアイリッシュチームで、マンスターが適地でレスター・タイガース(イングランド)を25−16で下し、3勝1敗(勝点15)で先頭を走っている。タイガースは、膝の手術を受けて復活したイングランド代表CTBのマヌー・トゥイランギが戦列に戻ったのは嬉しいニュースだが、1勝3敗(勝点6)となり、プール突破は厳しくなった。
トゥーロンのマア・ノヌー(左)とデュアン・フェルミューレンからタックルされる
バースのアンソニー・ワトソン(Photo: Getty Images)
プール5では、バース(イングランド)がトゥーロン(フランス)との首位攻防戦を26−21で制し、順位が入れ替わった。ともに3勝1敗、勝点も13で並んだが、得失点差でバースがトップに浮上した。
各チームともプールステージは残り2試合で、5節と6節の試合は1月中旬におこなわれる。