第54回全国大学ラグビー選手権大会は12月16日、3回戦がおこなわれ、大阪・キンチョウスタジアムでの第1試合は、慶應義塾大(関東大学対抗戦A3位)が立命館大(関西大学Aリーグ3位)から15トライを奪い、101−12と圧勝した。
立命館大は34分にラインアウトモールからHO山口達也が抜けてゴールラインを割り、終盤にはチーム一体となってつなぎNO8中村亮介がトライを挙げ意地を見せたが、最後は慶大が締めくくり、100点ゲームの大差となった。
慶大は23日に秩父宮ラグビー場でおこなわれる準々決勝で、関東大学リーグ戦王者の大東文化大と対戦する。
同会場での第2試合は、京都産業大(関西大学Aリーグ2位)が法政大(関東大学リーグ戦1部4位)と対戦し、24点ビハインドからゲームをひっくり返し、55−31で逆転勝ちした。
前半14分までに法大のWTB根塚洸雅にハットトリックを許し、FB萩原蓮のブーツでも加点され、0−24とされた京産大だが、25分、31分とラインアウトからモールで押し込み流れを変えると、34分には左外を駆け上がったLO伊藤鐘平からオフロードパスをもらったCTB田畑凌がトライを決め、たちまち点差を詰めた。
37分にキーマンのNO8フェインガ・ファカイが相手選手の顔面にパンチをしたとして一発退場を命じられ、残り時間を14人で戦うことになった京産大だが、22−24で迎えた48分(後半8分)、モールでゴールに迫ったあと、FL城間賢がトライを決めて逆転。58分には自信を持つラインアウトからのモールで取り切り、64分にはFL城間からオフロードでもらったHO宮崎達也がゴールへ持ち込み、43−24とリードを広げた。
70分に法大のWTB中井健人にゴールラインを割られたものの、京産大は76分WTB濱田将暉が外の勝負で勝って大きな追加点を挙げ、最後はFB河野翼が約50メートル走り切り、逆転勝利となった。
京産大は23日に同会場でおこなわれる準々決勝で、明治大(関東大学対抗戦A2位)と対戦する。
仲間にボールをつなぐ京産大(赤ジャージー)のLO伊藤鐘平(撮影:松村真行)