ニュージーランドの地方代表が競って国内王者を決める「マイター10カップ」のプレミアシップ決勝が10月28日にクライストチャーチでおこなわれ、カンタベリーがタスマンを35−13で下し、3連覇を果たした。NPCなど前身大会から数えれば14回目の栄冠獲得、この10年間で9回目の優勝となった。
レギュラーシーズン1位のタラナキを準決勝で倒し、昨季ファイナルのリベンジに燃えるタスマンが前半7分にCTBレヴィ・アウムアのトライで先制。SOミッチ・ハントのブーツで加点し、序盤を10点リードした。
しかしカンタベリーは19分、24分と、10月に怪我人のカバー選手としてオールブラックスに招集されていたSOリッチー・モウンガが軽快なステップとスピードで防御網を切り裂き、連続トライで逆転する。
その後、タスマンがPGで再び先行するも、カンタベリーは39分、かつてコカ・コーラレッドスパークスでもプレーしたCTBティム・ベイトマンがゴールラインを割り、19−13として前半を終えた。
後半、モウンガがPGを3本決めてリードを広げたカンタベリーは、74分(後半34分)にもトライを追加し、快勝。
今年はスーパーラグビーでクルセイダーズが9年ぶりの優勝を遂げており、両チームの本拠地であるクライストチャーチのラグビーファンにとっては祝いが続くビッグイヤーとなった。
なお、2部リーグに相当するチャンピオンシップ・ディビジョンの決勝は、ウェリントンがベイ・オブ・プレンティを59−45で下し、昇格を決めている。
今季プレミアシップ最下位のワイカトは、チャンピオンシップへ降格する。
また、南アフリカの国内最高峰大会「カリーカップ」も28日にダーバンで決勝がおこなわれ、レギュラーシーズン2位のウェスタン・プロヴィンス(WP)が同1位のナタール・シャークスを33−21で下し、3年ぶり34回目の優勝を遂げた。
大一番で躍動したカンタベリーのリッチー・モウンガ(Photo: Getty Images)
NZ・マイター10カップのチャンピオンシップ(2部)で優勝したウェリントン(Photo: Masanori Udagawa)