ジャパンラグビートップリーグのトヨタ自動車ヴェルブリッツは10月18日、今季加入した元南アフリカ代表のFL/NO8ジュアン・スミス(36歳)が、家族の健康問題によりトップリーグでのプレーが困難となり、退団とともに現役を引退すると発表した。
8月18日のヤマハ発動機ジュビロ戦でヴェルブリッツの8番をつけてデビューし、これまで6試合に出場。今週末、10月21日に愛知・パロマ瑞穂ラグビー場でおこなわれる第9節・豊田自動織機シャトルズ戦がラストゲームとなる。
2007年のワールドカップで、ジェイク・ホワイト(現ヴェルブリッツ監督)が率いる南ア代表の中心選手として優勝を遂げ、誇り高きグリーン&ゴールドジャージーを着て70キャップを重ねた。アキレス腱を断裂し4回の手術を受けるも再建ならず、一度引退していたが、プレーヤーとしての情熱を捨てきれず、復活。世界最高峰のバックローワーと呼ばれたジュアン・スミスは、フランスのトゥーロンでヨーロピアン・チャンピオンズカップ連覇などに貢献し、今年、恩師が指揮を執るトヨタ自動車ヴェルブリッツに加入していた。
ジュアン・スミスは、「大変残念ですが、豊田自動織機シャトルズ戦を最後に現役を退くことになりました。恩師であるジェイク監督と共に、トヨタ自動車ヴェルブリッツのチームメイト、コーチ陣、そしてファンの皆様と一緒にトップリーグ優勝に向けてプレーし、喜びを分かち合うことを楽しみにしていたので非常に残念に思っております。トヨタ自動車ヴェルブリッツの今シーズンの活躍を祈念し、これからもトヨタファミリーの一員として、最大限サポートしていきたいと思います。短い期間でしたがありがとうございました」とコメントした。