にぎやかなのは韓国代表が登場したときぐらいだった。
国家代表チーム登場の際には太鼓を叩く集団がいた。
テーハミング! テーハミング!
トライシーンには黄色い声援が飛んだ。
青空の下、アジア各国のセブンズ代表が午前10時から午後6時過ぎまで、韓国・仁川の南洞アジアードラグビーフィールドで戦った。9月23日、2017アジアラグビー・セブンズシリーズの第2ラウンド、韓国大会が始まった(24日まで)。
同大会に男女両代表が出場した日本。ともに初日を3戦全勝で終え、それぞれ所属プールの1位通過を決めた。
男子はスリランカに47-5、中華台北に45-0、中国に45-7と危なげない足どり。女子はシンガポールに47-0、カザフスタンに17-15、タイに34-5と、紙一重の試合もあった。
女子日本代表の稲田仁ヘットコーチは、1日目の戦いを振り返って、こう話した。
「シンガポール戦は勝ちましたが、内容は良くなかった。ボールキャリアーが強く仕掛けること、ディフェンスでは早くポジショニングし、前に出て圧力をかけることをやろうと言っていたのに、相手のレベルに合わせてソフトになってしまった。カザフ戦ではそこは改善できたのに、ラストプレーの精度が悪くて苦戦しました。タイ戦はそれらの反省を活かして良い内容で戦えましたが、後半にメンバー交代してから勢いが落ちた」
夏に食事の量を増やし、フィジカル面を徹底して鍛えた。その成果は確実に出ているが、細部についてはこれからだ。
来夏に開催されるワールドカップ・セブンズへの出場権がかかるシリーズ。男女とも優勝を誓う。
快勝を続けた男子セブンズ日本代表。写真は野口宜裕(撮影/松本かおり)