ラグビーリパブリック

心臓病と闘った元南ア代表のヘンドリクス、キングズで復活へ

2017.08.15

2014年のラグビーチャンピオンシップ・NZ戦でプレーするコーナル・ヘンドリクス(Photo: Getty Images)

 2016年に心臓の病気と診断され、ラグビーフィールドから長期離れていた元南アフリカ代表WTBのコーナル・ヘンドリクス(29歳)が、選手として復活するチャンスをサザン・キングズから与えられた。複数の南アメディアが報じており、ヨーロッパ三大リーグのひとつ「プロ14」に今季から参戦することになったキングズが、ヘンドリクスをスコッドに招集したという。『Netwerk24』によれば、同クラブのシャール・クラウスCEOは契約プロセスの一環としてメディカル検査に合格する必要があると語っている。
 キングズは今年、同じ南アチームのチーターズとともに、リーグを再編するスーパーラグビーから外され、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、イタリアのプロクラブ・地方代表が競うリーグ(昨季までの名称はプロ12)に参戦することが決まったが、多くの選手が移籍し、補強を急いでいる。
 心臓に問題を抱える前のヘンドリクスは、7人制と15人制の両方で活躍し、2013年には南アの年間最優秀セブンズ選手賞を受賞、翌年にはスプリングボックス入りを果たし12キャップを獲得した。
 しかし、病が発覚した2016年はストーマーズの新戦力(チーターズから移籍)として期待されるも1試合も出場できず、同年末にはフランスのトゥーロン入りが発表されたが、メディカル検査で破談。今年のスーパーラグビー開幕前にはブルズのテストを受けたが、やはり身体の不安を理由に合格できなかった。
 引退を勧告されたヘンドリクスだが、しかし、復帰をあきらめきれず、今年6月にはモーリシャスで開催された10人制の世界大会にアフリカ・パシフィック ドラゴンズの一員として参加し、最近は古巣のボーランドやチーターズでトレーニングをしていた。
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