女子ラグビーワールドカップ2017アイルランド大会のプール戦で2連敗を喫した日本だが(第1戦:対フランス 14−72、第2戦:対アイルランド 14−24)、目標のベスト8に入るチャンスはまだ残っている。
現地時間13日におこなわれたプールステージ第2節で、プールCのライバルであるオーストラリアがフランスに0−48と完敗し、こちらも0勝2敗となった。現時点では、第1戦は7点差以内の敗戦だったためボーナスポイントを得ていたオーストラリアが勝点0の日本より上だが、17日の直接対決で勝った方がプールCの3位となり、プールA、Bの3位チームのどちらかより総勝点が高ければ、5位〜8位決定トーナメント進出となる(各プール3位チームのうち成績上位2チームが8強入り。勝点が並んだ場合は得失点差で決定)。
プールAで2連敗となったウェールズと香港は勝点0のまま。プールBで下位のイタリアとスペインも2試合を終えてポイントを獲得しておらず、サクラフィフティーンには望みがある。
準決勝進出を目指す上位チームでは、2大会ぶり5回目の優勝を狙うニュージーランドが初出場の香港を121−0と圧倒し、ベスト4入りに近づいている。ブラックファーンズという愛称でも知られる女子ニュージーランド代表は、自国の先輩たちが1998年大会でドイツ相手に記録した最多得点・最大点差(134−6)を上回ることはできなかったが、エースのWTBポーシャ・ウッドマンは香港戦だけで8トライを挙げ、格の違いを見せつけた。
プールAでニュージーランドと首位を争うカナダは、ウェールズを15−0で下して2連勝。しかし、4トライ以上で与えられるボーナスポイントを獲得できなかったのは誤算だったか。
プールBでは、連覇を狙うイングランドが危なげなく56−13でイタリアから勝点5を奪い、白星発進していたアメリカもスペインに43−0で快勝して、4強入りがかかる17日のプール最終戦を迎える。
香港戦で8トライを挙げたNZのポーシャ・ウッドマン(Photo: Getty Images)
2連勝で勝点10とし、準決勝進出の可能性が高まったアメリカ(Photo: INPHO/Bryan Keane, World Rugby)
<女子ラグビーワールドカップ2017 アイルランド大会 2日目終了時>
▼プール戦A
1位: ニュージーランド 2勝0敗(勝点10/得失点差 +153)
2位: カナダ 2勝0敗(勝点9/得失点差 +113)
3位: ウェールズ 0勝2敗(勝点0/得失点差 −47)
4位: 香港 0勝2敗(勝点0/得失点差 −219)
▼プール戦B
1位: イングランド 2勝0敗(勝点10/得失点差 +94)
2位: アメリカ 2勝0敗(勝点10/得失点差 +55)
3位: イタリア 0勝2敗(勝点0/得失点差 −55)
4位: スペイン 0勝2敗(勝点0/得失点差 −94)
▼プール戦C
1位: フランス 2勝0敗(勝点10/得失点差 +106)
2位: アイルランド 2勝0敗(勝点8/得失点差 +12)
3位: オーストラリア 0勝2敗(勝点1/得失点差 −50)
4位: 日本 0勝2敗(勝点0/得失点差 −68)
【勝点について】
勝ち=4点、引き分け=2点、負け=0点、ボーナスポイント(1試合4トライ以上、7点差以内の負け)=1点
【プール戦 → 順位決定トーナメント】
各プールで1回戦総当たりをおこない、各組1位と、2位のなかで最も勝点が多いチームが準決勝に進出。2位の残り2チームと、3位で勝点の上位2チームが5〜8位トーナメントへ、残りは9〜12位トーナメントに進む。