欧州6か国対抗のトロフィーを手にするニーヴ・ブリッグス。今夏は女子W杯の栄冠獲得を目指していた
(Photo: INPHO/World Rugby)
自国開催の女子ラグビーワールドカップを楽しみにしていたアイルランドの人々に衝撃が走った。
開幕まで10日を切った7月31日、同国ラグビー協会は、女子アイルランド代表主将のニーヴ・ブリッグスがトレーニング中にアキレス腱を負傷したため大会不参加になると発表した。
ブリッグス主将は太もも裏の怪我により今年の女子シックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)欠場を余儀なくされたが、長期リハビリを経て復活し、女子ラグビーワールドカップ2017アイルランド大会の顔ともいえる存在だった。
代表57キャップを持つ32歳のブリッグスにとっては3回目のワールドカップ出場、そして最大の夢舞台となるはずだった。前回の2014年大会では、5連覇を狙っていたニュージーランドから歴史的勝利を挙げる立役者となり、初のベスト4入りに貢献。走力が高くてスキルフル、キッカーも務める女子ラグビー界最高峰のフルバックで、今回、アイルランドでのワールドカップ開催を記念して彼女がモデルとなった1ユーロ切手が発売されるなど、大会の主役として活躍が期待されていた。
偉大な主将を欠き、大きな戦力ダウンとなった女子アイルランド代表は、プールステージの2戦目で女子日本代表と対戦する。
<2014年の女子W杯で活躍し数々の表彰にノミネートされたニーヴ・ブリッグス>