ラグビーリパブリック

クルセイダーズが9年ぶりの優勝に王手! リーチ所属のチーフスは準決勝敗退

2017.07.29

トライを挙げたブリン・ホールを祝福するクルセイダーズの仲間たち(Photo: Getty Images)

 ニュージーランド勢対決となったスーパーラグビーの準決勝第1試合が7月29日、クライストチャーチのAMIスタジアムでおこなわれ、2008年大会以来の優勝を目指すクルセイダーズが、日本代表のリーチ マイケルが所属するチーフスを27−13で下し、3年ぶり12回目の決勝進出を決めた。
 リーチはNO8で先発フル出場。怪我に泣いた2013年を含めチーフスに4シーズン在籍し(2015年再入団)、日本代表とリンクするサンウルブズに加入するため今季かぎりでチーフスを退団すると見られているが、ラストシーズン、絆を深めてきた仲間たちと一緒に栄冠を掲げることはできなかった。
 前半は、テリトリー、ポゼッションとも数字で上回ったのはチーフスだった。序盤からボールをキープして攻め続ける。しかし、クルセイダーズの堅い守りは崩れなかった。
 
 耐えたクルセイダーズは前半13分にPGで先制。16分には自陣からの攻めでCTBライアン・クロッティが2人のタックラーをかわしてWTBイズラエル・ダグの突破を演出し、ボールはSHブリン・ホールにつながってトライが生まれた。
 10点を追うチーフスは20分、キックチェイスで競り勝ったWTBティム・ナナイ=ウィリアムズがインゴールに押さえたかと思われたが、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)でノックオンが確認され、トライは認められず。それでも、PG2本で6点を入れ、4点差で前半を終えた。
 しかし、後半も先に得点して流れを引き寄せたのは地元サポーターの声援を受けて戦ったクルセイダーズだった。48分(後半8分)、ハンドリングが乱れた相手にプレッシャーをかけ、チーフスのWTBジェームズ・ロウが自陣深くからピンチを脱出しようとキックする寸前にSOリッチー・モウンガのタックルで落球を誘い、ボールを手にしたWTBダグがゴールに運んで追加点を獲得。
 クルセイダーズはさらに57分、ゴール前左のスクラムからの攻撃でWTBセタ・タマニヴァルがフィニッシュしてリードを拡大。タマニヴァルは72分にもトライを挙げ、勝負は決まった。
 チーフスは試合終了数分前に7点を返したが、反撃が遅かった。
 9年ぶり8回目の王座奪還を目指すクルセイダーズ。準決勝第2試合でぶつかるライオンズ(南アフリカ)対ハリケーンズ(ニュージーランド)の勝者と、8月5日の決勝で対戦する。

チーフスのデイヴ・レニー ヘッドコーチはラストシーズンを優勝で飾れず。
来季はグラスゴー(スコットランド)の指揮官となる(Photo: Getty Images)
Exit mobile version