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女子セブンズ日本代表の新HCに稲田氏が就任 「東京五輪へ向け全身全霊で」

2017.07.20
来季ワールドラグビー女子セブンズシリーズのコア昇格を決めた女子セブンズ日本代表。
中央右のキャップをかぶった男性が稲田氏(Photo: Michael Lee – KLC fotos / World Rugby)
 日本ラグビー協会は7月19日、理事会を開き、女子セブンズ日本代表(愛称:サクラセブンズ)の新ヘッドコーチに稲田仁氏が同日付で就任することを決定したと発表した。
 三重県出身の34歳である稲田氏は、選手時代は東福岡高校、日本大学、サントリーフーズでプレー。2014年から指導者としてのキャリアをスタートさせ、日本ラグビー協会TIDマネージャー兼セブンズアカデミーコーチ、女子セブンズ日本代表コーチ、女子セブンズ日本選抜ヘッドコーチを経て、昨年11月から女子セブンズ日本代表のヘッドコーチ代行を務め、今年4月には「HSBC ワールドラグビー女子セブンズシリーズ 2017-2018 コアチーム予選大会」で優勝に導いた。
 正式なヘッドコーチとなった稲田氏は、「このような機会を与えていただけたことに心から感謝申し上げます。東京2020オリンピックに向けて全身全霊で取り組んでいきたいと思います」とコメント。
 11月からヘッドコーチ代行を務めてきたなかで、2016年のリオデジャネイロオリンピックを経験した選手たちのリーダーシップ、若い選手たちの成長等サクラセブンズの大きな可能性を改めて感じ、今年4月、6月のワールドラグビー女子セブンズシリーズ(北九州大会、仏・クレルモン=フェラン大会)参戦を通して世界のトップチームとのスキル面、フィジカル面の差を明確にすることができたと話し、「世界との差を埋め、3年後に我々の目標であるメダル獲得を達成するためには、世界一のスピードで成長し進化していく必要があります。選手、スタッフともに一日一日、すべてのプログラムを考え抜き、世界一の質にしていくことで必ず目標を達成できると信じています」と語った。
 岩渕健輔 男女セブンズ日本代表強化委員長は、「リオデジャネイロオリンピック後、ヘッドコーチ代行としてチームを牽引してきた稲田氏は、周到な準備と緻密な計画で2シーズンぶりのワールドラグビー女子セブンズシリーズ復帰を決めてくれました。そして、3年後の東京2020オリンピックでのメダル獲得のため、新たな選手の発掘、育成だけでなく、情報戦略、スポーツ医科学など、さまざまなアプローチからラグビーの強化に取り組んでおり、大きくチームを飛躍させてきました。これからのセブンズのシーズンは、2018年のラグビーワールドカップ・セブンズの出場がかかるアジアラグビーセブンズシリーズ2017に加え、ワールドラグビー女子セブンズシリーズ2017-2018、ラグビーワールドカップ・セブンズ2018、そして第18回アジア競技大会と、1年間休みなく続きます。そのプランニング能力と指導力でチームを成長させてくれることを信じています」 とコメントした。
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