「アシックスカップ2017 第4回全国高校7人制ラグビー大会」は7月16日(大会2日目)、3会場でカップ、プレート、ボウル各トーナメントの1回戦、準々決勝がおこなわれた。江戸川区陸上競技場で開催されたカップ戦では、全国選抜大会優勝校の桐蔭学園、昨年覇者の東福岡、そして東海大仰星、京都成章が4強進出を決めた。
桐蔭学園は初戦の日本航空石川戦で執念を見せる。終了間際まで4点をリードされながらラストチャンスを活かして田村魁世がトライを挙げ、15−14。ひとつのミスも許されない局面で、正確なプレーで勝利を手にした。準々決勝も秋田中央を26−12としてベスト4進出を決めると、東福岡は茗溪学園を24−0と完封、その対戦相手に決まった。
東海大仰星は1回戦で難敵の御所実に33−0と快勝すると、準々決勝では報徳学園と対戦。後半4分に報徳学園にトライを許し14−12と迫られるも、直後に1年生の谷口宣顕がトライを挙げ19−12。残り2分も防御で耐えて苦しみながらも準決勝進出を決めた。湯浅大智監督は、「相手のタイプを見て、メンバー編成を変えています。あとは疲労もあるのでベンチワークのタイミングとプランニング。7月7日まで試験だったので、そこから取り組んできましたが、正直まだ身体が重いです。一生懸命走れるかがポイント」と話す。
この日のラストマッチで大分東明を24−7と破り、明日の準決勝で東海大仰星と対戦することになった京都成章。もっとも、ユースのセブンズスコッド経験者が多く、可能性を秘めるが、まだそこを活かし切れていないと湯浅泰正監督は言う。「力を出せればと思いますが、明日目覚めてくれるか。ダメな面が見えたので、そこを修正したい」
東海大仰星は2年前のカップ決勝戦で敗れた相手。そのリベンジなるか。
(取材:福田達)
カップ準々決勝、東海大仰星×報徳学園(撮影:菅原淳)
▼カップトーナメント 1回戦 (予選プール1位チームが参加)
桐蔭学園(神奈川) 15−14 日本航空石川(石川)
秋田中央(秋田) 33−14 黒沢尻工(岩手)
茗溪学園(茨城) 33−19 城東(徳島)
東福岡(福岡) 31−15 石見智翠館(島根)
東海大仰星(大阪) 33−0 御所実(奈良)
報徳学園(兵庫) 26−19 日川(山梨)
大分東明(大分) 33−10 西陵(愛知)
京都成章(京都) 19−12 流経大柏(千葉)
▽カップトーナメント 準々決勝
桐蔭学園 26−12 秋田中央
東福岡 24−0 茗溪学園
東海大仰星 19−12 報徳学園
京都成章 24−7 大分東明
<カップ準決勝 組み合わせ>
桐蔭学園 vs. 東福岡
東海大仰星 vs. 京都成章
▼プレートトーナメント 1回戦 (予選プール2位チームが参加)
尾道(広島) 26−21 國學院久我山(東京)
高鍋(宮崎) 31−10 清水南(静岡)
松山聖陵(愛媛) 19−17 若狭東(福井)
深谷(埼玉) 26−17 名護(沖縄)
國學院栃木(栃木) 40−24 熊本西(熊本)
佐賀工(佐賀) 56−5 膳所(滋賀)
鹿児島実(鹿児島) 19−14 三本木農(青森)
筑紫(福岡) 19−7 札幌山の手(北海道)
▽プレートトーナメント 準々決勝
尾道 24−10 高鍋
深谷 31−12 松山聖陵
佐賀工 24−12 國學院栃木
筑紫 29−5 鹿児島実
<プレート準決勝 組み合わせ>
尾道 vs. 深谷
佐賀工 vs. 筑紫
▼ボウルトーナメント 1回戦 (予選プール3位チームが参加)
山口(山口) 22−14 近大和歌山(和歌山)
関商工(岐阜) 30−7 倉敷工(岡山)
東農大二(群馬) 24−0 倉吉総合産業(鳥取)
朝明(三重) 29−7 磐城(福島)
仙台育英(宮城) 40−12 高知中央(高知)
山形中央(山形) 36−19 高松北(香川)
新潟工 (新潟) 29−14 高岡第一(富山)
長崎北陽台(長崎) 22−5 下伊那農(長野)
▽ボウルトーナメント 準々決勝
関商工 38−22 山口
東農大二 35−5 朝明
仙台育英 38−7 山形中央
長崎北陽台 45−0 新潟工
<ボウル準決勝 組み合わせ>
関商工 vs. 東農大二
仙台育英 vs. 長崎北陽台