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五郎丸、ヤマハ発動機復帰会見。「戻るならヤマハ。ここで骨を埋める」

2017.07.03
ヤマハ復帰会見をおこなった五郎丸歩(写真右)。フランスでは家族で過ごす貴重な時間も得た。
「(トゥーロンジュニアチームに加入した)息子は自分よりも多く試合に出ていた」と語った(撮影:矢野寿明)
 ヤマハ発動機ジュビロへ2季ぶりの復帰が決まった五郎丸歩(31歳)の記者会見が、7月3日、ヤマハスタジアムでおこなわれた。同席したジュビロの鈴木正典代表によれば、7月1日よりプロ選手として契約を結んだという。
「ヤマハを離れた時から日本に戻るならヤマハだと思っていました。選手として成長させてくれた地に戻ってきたのはうれしいですし、ここでラグビー人生を終えるつもりで復帰しました」
 五郎丸は2016年2月からオーストラリアのレッズに期限付き移籍。その後、フランスリーグTOP14の強豪、RCトゥーロンへ完全移籍した。ただ、世界のスター軍団が集まるチームで出番に恵まれず、契約は1年で終えた。
「悔いはないです。各国の代表選手が集まるチームにいて、ラグビーに対する姿勢、コントロールする日々を見て、まだまだだな、と。行かないと分からないこともある」
 6月26日の夜に帰国。先週はチームがオフだったので、磐田市の大久保グラウンドで個人練習に汗を流した。トップリーグ開幕まで1か月強だが、標準に合わせられる手応えはある。
「(トゥーロンで)出場機会が少なかったので、パフォーマンスを維持するのは正直難しかった。今はもう一度、作り直す必要があります。試合に出場しないとパフォーマンスは上がらない。でも1か月あるので、やれると思います。キックの状態も悪くなかった。うずうずしている方が大きい」
 記者会見の冒頭で鈴木代表は「世界での経験を若い選手たちに伝えてほしい。トップリーグの初タイトル獲得、そして、2019年に静岡でも開催されるワールドカップに向けて、日本代表に復帰してほしい」と話した。
「まずは自分の最高のパフォーマンスを出して、トップリーグ優勝に貢献すること。まだ日本代表やサンウルブズに関して言える立場にないので、ふさわしい選手になれるように頑張るだけです」
 現在の小中学生たちに大きな影響を与え、ラグビーを始めるきっかけになった五郎丸。2季ぶりの復帰で、トップリーグの会場が再び熱を帯びることにも期待大。本人は、トゥーロンのチームメイトだったマット・ギタウ(サントリー)、ジュアン・スミス(トヨタ自動車)との対戦を楽しみにしている。
(取材:福田達)
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