14季ぶりのトップリーグ優勝を目指す神戸製鋼コベルコスティーラーズに、新たに、世界的ビッグネームが加わる。同チームは6月16日、オーストラリア代表として116キャップを持つユーティリティBKアダム・アシュリークーパー(33歳)の獲得を公式に発表した。
「人生で初めてラグビーのツアーに出たのは18歳の時、シドニーのクラブ時代に日本で2週間滞在した時でした。その時からずっと、私はこの国でもう一度プレーしたいと思うとともに、アメージングなカルチャーを体験し、そこで生活したいと思っていました。この度、その大望を叶える機会を与えていただいたことに、大変感謝し、興奮しています」とコメントしたアシュリークーパー。
11番から15番(WTB、CTB、FB)をカバーできる。ワールドカップは3大会出場の経験があり、2011年大会では3位タイの5トライを記録、2015年大会は決勝を含む6試合に先発し準決勝のアルゼンチン戦ではハットトリックを達成するなど、銀メダル獲得に貢献した。
クラブシーンでは、ブランビーズとワラターズでスーパーラグビー通算139試合出場。2014年大会決勝ではマン・オブ・ザ・マッチに選ばれる活躍で、ワラターズに初優勝をもたらした。2015年ワールドカップ後はフランスに渡り、ボルドーで2シーズンプレーしていた。
そして、次は日本へ。
「新しいチームメートと出会い、トップリーグでベストなプレーヤーたちと対戦するという自分自身への挑戦を通じて、キャリアを積み重ねていくのを楽しみにしています。もちろん、これからの経験はこれまでのものとはまったく異なるであろうことは間違いありませんが、見る景色が変わり、文化的な変化は新鮮さと新しい情熱をもたらしてくれると考えています」
日本ラグビー界では、ジョージ・スミス(サントリー)、ベリック・バーンズ、デイヴィッド・ポーコック(ともにパナソニック)、ワイクリフ・パールー(トヨタ自動車)などオーストラリアが誇る世界的スターがすでに活躍しており、連覇を狙うサントリーにはアシュリークーパーらとともに2015年ワールドカップを戦ったマット・ギタウが新加入しており、対決が注目される。