円陣を組んでミーティングかと思ったら記念撮影…のチーターズ。
(撮影/松本かおり)
ある選手はピッチに出て仲間と自撮り。真ん中まで歩いた後、すぐにロッカーに戻る選手もいた。ボールに触れたのはキッカーたちだけだ。
5月27日に秩父宮ラグビー場でサンウルブズと戦うチーターズは、試合前日(同26日)、リラックスしていた。雨模様に予定していたキャプテンズランは中止。ゲームキャプテンを務めるHOトルステン・ファンヤースフェルトは「昨日ある程度のこと(練習)はやれたので。もともとストレッチぐらいの予定でした」と話した。
「前回のホームでの(サンウルブズとの)対戦時はクロスゲームでした(3月12日/31-38)。あのときは点を取れそうで取り切れないところもあった。明日はもっとダイレクトなプレーで前へ出ていきたい」
ナミビア代表でもあるファンヤースフェルトは今季4トライ、タックル数で今季リーグトップ10入りと好調だ。本来のキャプテンであるCTBフランソワ・フェンターは先週太ももを痛めて欠場。背番号2が最前列でチームを牽引することになる。
フランコ・スミス監督はサンウルブズとの前回の対戦を踏まえ、「敬意を持って戦いに臨む」とした。
「(サンウルブズは)成長し続けているし、ボールキープを強みとしているチームだと思います。ただ、前回の対戦は随分前のこと。そこからどちらのチームも成長し、違うチームになっている。私たちは、(相手どうこうというより)自分たちのやるべきことに集中して戦うつもりです」
同監督はサンウルブズについて「ボールキープをベースに積極的に展開してくるチームなので一度ボールを持たせると厄介」と評し、事前分析で得た知識を話した。
「SHの選手は展開力がある。何人かいるアイランダーも速いですね。最近戻ってきたワールドカップメンバーも注意すべき選手と思っています。LOにフィジアン(前回の対戦時に出場していたリアキ・モリ、ヘル ウヴェのことか?)もいたと思いますが、ボールを前に運ぶ力がありますね。WTBの選手たちもアジリティーがあって優れていると思います」
現在9連敗中と元気のないチーターズだが、6月のテストシリーズを戦うスプリングボクスのスコッドに選ばれたFLオウパ・モホジェ、WTBレイモンド・ルールらをはじめ、高い能力を持つ選手は多い。PRオクス・ンチェ、FLウザイア・カシーム、SOフレッド・ゼイリンガらも南アフリカA代表に名を連ね、ンチェとカシームは先発、ゼイリンガはリザーブ席から勝負の時間帯に登場しそうだ。好調なFBクレイトン・ブロメキースにも注意したい。
キックオフは5月27日の14時15分。暑くなりそうだ。