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サニックスワールドユース開幕 大阪桐蔭が南アの高校に攻守で迫力勝ち!

2017.04.29

ラインアウトで競る大阪桐蔭と南ア・フレイムズビー(撮影:RUGBY REPUBLIC)

 国内外のトップレベルの高校ラグビーチームが一堂に会する「サニックス ワールドラグビーユース交流大会 2017」が4月28日に開幕した。第18回大会となる今回は、15人制でおこなわれる男子は16チーム(国内 8、海外 8)が参加し、5月5日までの約1週間、福岡・グローバルアリーナで熱戦が繰り広げられる。
 4チームずつ4組に分かれて総当たりの予選リーグを実施。初日は国内勢4チームが白星発進し、大阪桐蔭高校は強豪国の南アフリカを代表して来日したフレイムズビー ハイスクールを17−5で下した。
 大阪桐蔭は前半6分にスクラムからスピーディーな攻撃でWTB宮宗翔が先制トライを挙げると、ハーフタイム前にはバックス展開で22メートルライン内に入り、テンポよくリサイクルしてPR井道塊がゴールラインを割った。後半5分にもラックからのすばやい展開でCTB松山千大がフィニッシュしてリードを拡大。大阪桐蔭はディフェンスも激しく、プレッシャーをかけ続けて、相手にはわずか1トライしか許さなかった。
 「ディフェンスはしっかり粘ってくれた」と綾部正史監督。「相手は体格の大きい選手が多いので、大きい選手が嫌がるようなディフェンスをしよう、という話だけしてチャレンジしました」。
 低く速く、粘り強く、内側からどんどん身体を当て、1人目のタックルの精度も良かったが、2枚、3枚と人数を増やして南アチームに圧力をかけていった。
 FLの上山黎哉キャプテンは「しっかりチャレンジできて素直に嬉しいです」と語った。
 3トライを奪った攻撃面については、綾部監督は「もうちょっとエリアを取りたかった部分はありますが、グラウンドを大きく使って、ボールを展開する、継続してトライを取るというところはしっかりやってくれました」と評価。上山キャプテンは「しっかりゲインを取って、軽いプレーや簡単なミスをなくして継続しようと。それは大阪桐蔭が目指しているラグビースタイルなので、今日も表現できて、すごく自信になりました」と話した。
 今春の全国高校選抜大会で優勝した桐蔭学園高校(神奈川)はロシア王者のエニセイ-STMに前半をリードされたが、後半はSH小西泰聖が好走を連発して流れを引き寄せ、3トライを追加して28−14で逆転勝ちしている。
 初制覇を目指す地元の東福岡高校は韓国のプチョンブク ハイスクールを95−7と圧倒。
 1月の予選会で優勝して今大会に出場した東海大学付属相模高校(神奈川)は、フランスのリセ ボルデバッスに10−20で競り負けたが、自陣深くに入られてもガマン強かったディフェンスは、2日目以降の戦いにつながるはずだ。
<サニックス ワールドラグビーユース 2017 男子予選リーグ初日>
▼プールA
・リセ ボルデバッス(フランス) 20−10 東海大学付属相模高校(神奈川)
・東福岡高校(福岡) 95−7 プチョンブク ハイスクール(韓国)
▼プールB
・マウントアルバート グラマースクール(NZ) 38−21 佐賀工業高校(佐賀)
・桐蔭学園高校(神奈川) 28−14 エニセイ-STM(ロシア)
▼プールC
・ヘンリー カレッジ(イングランド) 57−14 石見智翠館高校(島根)
・東海大学付属仰星高校(大阪) 12−12 クイーンヴィクトリア スクール(フィジー)
▼プールD
・大阪桐蔭高校(大阪) 17−5 フレイムズビー ハイスクール(南アフリカ)
・御所実業高校(奈良) 28−5 ジエングオ ハイスクール(中華台北)
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