チーフス(ニュージーランド)に所属する元日本代表主将のリーチ マイケルが、サンウルブズとして挑む日本のトッププレーヤーたちとスーパーラグビーの舞台で激突するのを楽しみにしていたラグビーファンは多かったはずだが、今週末、残念ながら待望の初対決は実現しない。チーフスは29日に地元ハミルトン(FMGスタジアム・ワイカト)でおこなうサンウルブズ戦の試合メンバーを発表し、リーチは休養のため欠場することが明らかとなった。
今季開幕節と出場停止になった1試合を除いて、6試合すべてNO8で先発出場してきたリーチだが、最近の試合では本人も認めているとおりパフォーマンスはよくなく、途中交代が続いていた。
リーチ不在のチーフスだが、それでも、ニュージーランド代表経験者10人(先発9人)を含む強力布陣でサンウルブズ戦に臨む。
共同主将のサム・ケインとアーロン・クルーデンは2人ともスターターで、2015年のワールドカップ優勝メンバーであるケインはオープンサイドFLとして出場することが多いが、今回はリーチの代わりに8番をつける。オールブラックスで47キャップを重ねたSOクルーデンは、脳しんとうを起こしたタウェラ・カーバーローに代わって初先発となる20歳のルーキーSHとともにプレーメイキングする。
2014年のワールドラグビー年間最優秀選手であるLOブロディー・レタリックも休養となるが、身長202センチで走力もある成長株のタレニ・セウがセカンドローでチャンスを与えられた。
チーフスはラインアウト、スクラムともに安定しているが、レタリック不在の影響は出るはずだ。
東芝の選手でもあるFL/NO8リアム・メッサムはベンチスタート。
2011年の自国開催ワールドカップで英雄となり、三菱重工相模原やサントリーでもプレーしたスティーブン・ドナルドはインサイドCTBで先発する。
13番は昨年大ブレイクしたアントン・レイナートブラウン。
バックススリーでは、近い将来のオールブラックスデビューが期待されるWTBのジェームズ・ロウとショーン・スティーヴンソンはリザーブとなったが、チームで最もエキサイティングなランナーであるFBダミアン・マッケンジー(ボールキャリー数と走った距離は全チーム中トップ)は先発で攻撃の中心となるだろう。
チーフスは現在7勝1敗と好調だが、強豪ぞろいのニュージーランド・カンファレンスでは3位であり、サンウルブズ戦はフルポイントの勝点5を獲りに行く。
<チーフス (第10節・サンウルブズ戦) 試合登録メンバー>
1.Kane Hames 2.Hika Elliot 3.Nepo Laulala 4.Dominic Bird 5.Taleni Seu 6.Tom Sanders 7.Mitchell Karpik 8.Sam Cane 9.Jonathan Taumateine 10.Aaron Cruden 11.Sam McNicol 12.Stephen Donald 13.Anton Lienert-Brown 14.Solomon Alaimalo 15.Damian McKenzie
〔リザーブ〕
16.Brayden Mitchell 17.Aidan Ross 18.Sosefo Kautai 19.Mitchell Brown 20.Liam Messam 21.Alex Nankivell 22.Shaun Stevenson 23.James Lowe