「情熱が足りなかった」とジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは言った。先週末に韓国で幕を開けた『アジアラグビーチャンピオンシップ 2017』の第1戦で、日本代表は11人がデビューを果たし、47−29で今季最初のテストマッチは白星発進となったが、試合内容は快勝とは言えなかった。「アタックに関してはそれほど心配していないが、ディフェンスでは激しさや、死に物狂いで止めるというところがあまりなかった」と指揮官は厳しく振り返る。
今週末、日本代表はホームの秩父宮ラグビー場で韓国代表と再戦する。はたして、熱いパッションを感じさせるような激しいタックルは見られるだろうか。
ジョセフ ヘッドコーチは先発メンバーを8人替えた。22日の第1戦でリザーブだったHO坂手淳史、PR須藤元樹、CTB松田力也はスターターとしてチャンスが与えられ、LOの谷田部洸太郎とアニセ サムエラ、FLマルジーン・イラウア、NO8松橋周平、そして2015年ワールドカップで日本代表の一員として大きな歴史をつくったWTB山田章仁が先発リストに名を連ねた。昨年はスーパーラグビー(サンウルブズ)でトライ王を争い、リオオリンピックを目指してセブンズにも挑戦した山田がアジアチャンピオンシップでプレーするのは2年ぶりとなる。
また、第1戦で14番をつけた野口竜司はFBで先発となり雪辱に燃える。
この試合で日本代表初キャップを獲得する可能性があるのはSO山沢拓也。埼玉・深谷高校3年生の頃から日本代表強化合宿に呼ばれるなど注目を集め、昨シーズンは筑波大学の学生ながらパナソニック ワイルドナイツに加入して史上初の学生トップリーガーとなった逸材は、4月29日の韓国代表戦でベンチ入りし、初めてのテストマッチに備える。
そのほか、PRの三浦昌悟と知念雄、SH茂野海人もリザーブに入った。
<アジアチャンピオンシップ2017 日本代表 第2戦・試合登録メンバー>
1.石原慎太郎(サントリー) 2.坂手淳史(パナソニック) 3.須藤元樹(サントリー) 4.谷田部洸太郎(パナソニック) 5.アニセ サムエラ(キヤノン) 6.マルジーン・イラウア(東芝) 7.小澤直輝(サントリー) 8.松橋周平(リコー) 9.流大(主将/サントリー) 10.小倉順平(NTTコム) 11.山田章仁(パナソニック) 12.松田力也(パナソニック) 13.山中亮平(神戸製鋼) 14.アマナキ・ロトアヘア(リコー) 15.野口竜司(東海大4年)
〔リザーブ〕
16.日野剛志(ヤマハ発動機) 17.三浦昌悟(東海大4年) 18.知念雄(東芝) 19.小瀧尚弘(東芝) 20.徳永祥尭(東芝) 21.茂野海人(NEC) 22.山沢拓也(パナソニック) 23.中村亮土(サントリー)
次が日本代表19キャップ目となる山田章仁(Photo: Getty Images)