初のヨーロッパ制覇を目指すフレンチクラブのクレルモン・オーヴェルニュが、23日にリヨン(マトムット・スタジアム・ドゥ・ジェルラン)でおこなわれたチャンピオンズカップの準決勝第2試合でアイルランドのレンスターを27−22で破り、2季ぶり3回目の決勝進出を決めた。
前日にあった準決勝第1試合ではサラセンズ(イングランド)がマンスター(アイルランド)を26−10で下しており、5月13日にマレーフィールド(スコットランド・エディンバラ)でおこなわれる決勝は、クレルモン対サラセンズとなった。
準決勝第2試合。
55分(後半15分)、3点を追うレンスターは自陣から突破してバックスがつなぎ、最後はFLダン・リヴィーのトライで逆転と思われたが、その流れのなかで、WTBファーガス・マクファーデンがラインブレイクする前のラックでFLリヴィーが相手選手の足もとをホールディングして離さなかった反則がビデオで確認され、トライは認められなかった。
逆にクレルモンはPGでリードを拡大。
クレルモンはさらに63分、SOカミーユ・ロペスがドロップゴールを決め、21−12とした。
5シーズンぶり4回目の王座奪還をあきらめないレンスターは67分、CTBゲリー・リングローズが軽快なステップとスピードで60メートル以上走り切り、2点差に詰めたものの、クレルモンは71分にPG、75分にはロペスがこの日2本目のドロップゴール成功で突き放した。
その後、レンスターは78分にPGを決めて5点差とし、残り時間で逆転勝利を目指したが、クレルモンはリスタートのキックオフボールをCTBダミアン・ペノーが確保するファインプレーもあって、逃げ切った。