4月22日、「2017アジアラグビーチャンピオンシップ」開幕戦となる日本代表×韓国代表戦が仁川南洞アジアドラグビー場でおこなわれ、日本が47−29(前半35−12)で初戦を飾った。
韓国は敗れたものの計5トライを奪う大健闘。韓国が日本から5トライを取り切ったのは、2002年アジア大会で韓国が6トライを奪い45−34で勝って以来15年ぶりとなった。
この試合、韓国は1対1の攻防で日本をしのぐ姿を見せた。
前半10分、0−14とリードされた後、日本陣内の左ラインアウトを得るとベテランLO韓建圭(ハン・コンギュ)が日本ディフェンスを切り裂いてインゴールへ運んだ。韓は言う「去年の日本よりも1対1で弱さを感じた」。3分後にも韓国はゴール前ラインアウトからモールを組んでトライラインを越え、12−14と迫った。
日本は18分すぎから3連続トライで35−12とリードした。
これまでの日韓戦では点差がつくと韓国が諦めて大量得点につながった。しかし、今年は主将のFL金昌?(キム・ジョンミン)が「魂を込めて戦う」と宣言した通り、屈しなかった。
後半開始の韓国キックオフを確保すると、NO8李ヨンスン(2015年まで日野自動車)がトライラインを越えた。さらに5分にはゴール前スクラムでゴールラインへ迫る。ラックにあったボールをSHシン・ギチョルが日本ディフェンスの下をくぐりファイブポインターとなる(24−35)。会場が大いに沸いた。
その後、日本が2トライで47−24へ。しかし韓国は40分を越えても粘った。最後の自陣マイボールスクラムをつなぐと、BKチャン・ヨンフンが歓喜のダイビングで5トライ目を奪った。
韓国代表のジョン・ウォルターズ監督は「去年から同じ選手たちが継続して練習、準備できた結果だった。来週までにミスが多かったことを修正したい」と話した。
金主将は「来週も同じ気持ちで戦います」と15年ぶりの日本戦勝利を目指す。
観戦したNTTドコモ所属の前韓国代表LO朴淳彩(パク・スンチェ)は「日本にミスが多かったが、韓国が粘りも見せた」と称えた。
(文:見明亨徳)
韓国代表キャプテンのFL金(中央)は「来週も魂を見せる」と語った(撮影:見明亨徳)