今季スーパーラグビーで2勝目を目指すサンウルブズが第9節(4月22日/NZ・インバーカーギル)で対戦するのは、昨年の指揮官だったマーク・ハメットがコーチングスタッフに加わったハイランダーズだ。2015年大会のチャンピオンであるこのニュージーランドチームは、昨年までジェイミー・ジョセフ現日本代表ヘッドコーチが采配を振り、後任は三洋電機(現パナソニック)でプレーし“ジョセフ・ジャパン”のアタックコーチでもあるトニー・ブラウンが務めており、サンウルブズにとっては最も意識する相手かもしれない。
アシスタントコーチとしてハメットを支え、2季目のサンウルブズでヘッドコーチとなったフィロ・ティアティアは、「非常に縁の深いチームとの対戦となるが、彼らがしっかり準備をしてプランを立てて挑んでくることはわかっている。このチャレンジを楽しみにしている」とコメントした。
2年ぶりのタイトル奪還を狙うハイランダーズは現在、4勝3敗でニュージーランド・カンファレンス4位だが、3連勝中で調子は上向いている。先週は試合がなく心身をリフレッシュしており、サンウルブズにとっては厳しい戦いになりそうだ。
7試合で16トライしかしていないハイランダーズだが、2015年大会のトライ王であるWTBワイサケ・ナホロがハムストリングの負傷から6週間ぶりに戦列復帰し、攻撃力が高まるのは間違いない。ナホロと同じワールドカップ優勝メンバーのオールブラックス(ニュージーランド代表)であるSHアーロン・スミス、CTBマラカイ・フェキトア、FBベン・スミスも先発。さらに、昨年代表デビューを果たしたHOリーアム・コルトマン、FLリーアム・スクワイア、FLエリオット・ディクソン、テストキャップ保持者のNO8ルーク・ホワイトロック、サントリーの2冠達成に貢献したLOジョー・ウィーラー、ブルーズから移籍してきた快足WTBテヴィタ・リー、英国名門クラブのバーバリアンズに招集されたCTBマット・ファデスもスターティングメンバーに名を連ね、パナソニックでおなじみの万能BKリチャード・バックマンらは負傷で不在だが、ほぼベストの強力布陣でサンウルブズ戦に臨む。
ブラウン ヘッドコーチは、「サンウルブズは最近ブルズを下しており、もし我々が彼らに高速プレーを許せば、危険なチームになる。我々は強いディフェンスをする必要がある」とコメントし、日本から来た挑戦者を軽んじる様子はまったくない。
<ハイランダーズ (第9節・サンウルブズ戦) 試合登録メンバー>
1.Daniel Lienert-Brown 2.Liam Coltman 3.Siate Tokolahi 4.Alex Ainley 5.Joe Wheeler 6.Liam Squire 7.Elliot Dixon 8.Luke Whitelock 9.Aaron Smith 10.Marty Banks 11.Tevita Li 12.Malakai Fekitoa 13.Matt Faddes 14.Waisake Naholo 15.Ben Smith(主将)
〔リザーブ〕
16.Greg Pleasants-Tate 17.Aki Seiuli 18.Siosuia Halanukonuka 19.Tom Franklin 20.Gareth Evans 21.Josh Renton 22.Teihorangi Walden 23.Sio Tomkinson