ラグビーリパブリック

シンガポールセブンズ 日本は8強入り逃すも難敵フランスに勝利!

2017.04.15

フランス戦で坂井にボールをつなぐ副島(Photo: World Rugby / Martin Seras Lima)

 ワールドラグビーセブンズシリーズ2016-2017(男子)の第8ラウンド、シンガポール大会が4月15日に開幕し、日本はプール戦1勝2敗でカップトーナメント進出を逃したものの、難敵のフランスを下し、弾みをつけて明日のチャレンジトロフィー戦(9位以下のトーナメント)に臨むこととなった。
 先週の香港セブンズでウェールズに競り勝ちシールド優勝を遂げた男子セブンズ日本代表は、自信を得て、強さを増しているようだ。
 シンガポールセブンズの初戦は、今季シリーズで総合首位を独走する南アフリカ相手に自陣で防戦一方となり、0−52で完敗した。
 続くイングランド戦は10−40で、現在総合ランキング3位のチームとも力の差はあった。しかし、前半終了前、副島亀里ララボウ ラティアナラがラックで奮闘して日本は敵陣に入ると、ラインアウトからの攻撃でナイカブラ・ジョネとパトリック・ステイリンが左サイドを攻め上がって坂井克行につなぎ、5−12と前半を競る。後半早々、先週の香港セブンズでワールドシリーズ通算トライの世界記録を更新したばかりのダン・ノートンに走られ、その後も点差を広げられたが、日本は終盤にスクラムからの攻撃でシオシファ・リサラがトライを挙げ、意地を見せた。
 2連敗となった日本だが、ダミアン・カラウナ ヘッドコーチのもとで鍛えられ、経験を積んだ男たちはこのまま終わらなかった。プール最終戦は、カップ準々決勝進出がかかったフランス相手に前半から主導権を握り、21−14で接戦を制した。
 4分に自陣から継続して坂井のトライで先制すると、ハーフタイム前には自陣深くから粘ってつなぎ、キャプテンの小澤大からパスをもらった副島がゴールに持ち込み、14−0で折り返した。
 後半の立ち上がりはフランスが辛抱してつなぎ、7点差とされた日本だったが、相手にプレッシャーをかけ続け、途中出場の選手も躍動してリズムをよくすると、5分、リサラの好走も効いてステイリンが勝利を決定づけるトライを挙げ、やがて歓喜の瞬間を迎えたのだった。
 プールBで3位となった日本は、16日におこなわれるチャレンジトロフィーの準々決勝でプールC4位のサモアと対戦する。
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