ブルズ戦勝利の勢いをニュージーランド遠征でも続けたい。日本のサンウルブズが次に挑むのは、スーパーラグビーで最多7回の優勝を誇るクルセイダーズだ。4月14日、敵地クライストチャーチ(AMIスタジアム)で初対戦となる。
50人を超えるスコッドを抱え、多くの選手たちにチャンスを与えてきたフィロ・ティアティア ヘッドコーチだが、クルセイダーズ戦ではWTB後藤輝也(NEC)とFL/NO8三村勇飛丸(ヤマハ発動機)がデビューとなる。後藤は、休養のため今回の遠征は不参加となった福岡堅樹に替わって11番を任され、三村はリザーブに名を連ねた。
後藤は「ニュージーランドの遠征メンバーに決まった段階で、試合に出るチャンスは何回かあるのではないかと、自分でも思っていました。最初の試合からメンバーに選んでもらい、とても嬉しいです。トライをとるという役目があるので、ボールを持ってアタックするところを頑張っていきたいです」とコメント。
開幕前に怪我をして出遅れ、ようやくチャンスがめぐってきた三村は、「タックルして起き上がる、その連続が、求められているプレーのひとつだと思うので、自分に与えられた役割を全うしたいと思います。クルセイダーズは、個人的にスーパーラグビーの中でも非常に好きなチームなので、そのチームとの対戦でデビューできる機会を与えられたことも、とても嬉しく思っています」と今の気持ちを語った。
ブルズ戦で途中出場からチームにエナジーをもたらし勝利に貢献したPR稲垣啓太、HO木津武士、LOサム・ワイクス、FL布巻峻介、SO田村優は今回は先発となり、負傷で先週は欠場していたFLエドワード・カーク主将もスターターで戦列に復帰する。
また、LO真壁伸弥はベンチ入りし、今季初出場に備える。
「金曜日のクルセイダーズ戦に照準を合わせ、高いモチベーションで練習に臨むことができています」とティアティア ヘッドコーチ。
カーク主将は「本当にいい準備ができていると思います。クルセイダーズはご存知の通り多数のオールブラックスを擁し、数々のタイトルを獲得してきた世界最強のチームです。今週末の試合は我々にとって素晴らしい経験になるでしょう」と語り、LOリアキ・モリ、CTBデレック・カーペンター、CTBティモシー・ラファエレ、CTBウィリアム・トゥポウ、ユーティリティBKジェイミー・ジェリー・タウランギといったニュージーランド出身選手たちの奮闘も期待している。
<サンウルブズ (第8節・クルセイダーズ戦) 試合登録メンバー>
1.稲垣啓太 2.木津武士 3.浅原拓真 4.リアキ・モリ 5.サム・ワイクス 6.エドワード・カーク(主将) 7.布巻峻介 8.ラーボニ・ウォーレンボスアヤコ 9.田中史朗 10.田村優 11.後藤輝也 12.デレック・カーペンター 13.ティモシー・ラファエレ 14.中鶴隆彰 15.松島幸太朗
〔リザーブ〕
16.庭井祐輔 17.山本幸輝 18.伊藤平一郎 19.真壁伸弥 20.三村勇飛丸 21.矢富勇毅 22.ウィリアム・トゥポウ 23.ジェイミー・ジェリー・タウランギ