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ケープタウンも熱狂! ストーマーズがチーフスとのスーパーな全勝対決制す

2017.04.09
トライを挙げたロバート・デュプレアに駆け寄るストーマーズの選手たち。
下を向くチーフスのダミアン・マッケンジー(Photo: Getty Images)
 東京・秩父宮ラグビー場がサンウルブズの勝利で沸いた数時間後、ケープタウンのニューランズも興奮のるつぼと化した。ストーマーズ(南アフリカ)とチーフス(ニュージーランド)による全勝同士の対決は、まさに“スーパーラグビー”。エキサイティングなプレーの連続となり、3万4792人の観客を魅了した。
 序盤からつかみ合いが起きるなど両チーム闘志むき出しの試合は、ホームサイドのストーマーズが34−26で制した。
 チーフスに所属する元日本代表主将のリーチ マイケルはNO8で先発し、出足の速いディフェンスでプレッシャーをかけるなど奮闘したが、今季、ニュージーランド人のスキルコーチが加入して攻撃力が格段に増したストーマーズはトライ数でも上回った(4−3)。
 前半2分、NO8シクンブゾ・ノーチェがゴールラインを割ってストーマーズが先制した。
 対するチーフスは13分、自陣深くからのカウンターで次々とボールをつなぎ、FLリアム・メッサムのマジックハンドからボールをもらったWTBトニ・プルーがフィニッシュ。見事なチームトライが生まれた。
 両チームとも取られたら取り返す激しい打ち合いとなり、19分にストーマーズ主将のFLシヤ・コリシがゴールを目前にしたアタックでディフェンダーを破れば、チーフスは28分、チーム最初のトライのきっかけを作ったFBダミアン・マッケンジーが再びカウンターアタックで防御網を切り裂いて仲間のトライを演出する。
 しかしストーマーズはハーフタイム前、敵陣深くのスクラムから攻めてフィジカル強いSOロバート・デュプレアがゴールに持ち込み、24−18と再逆転して前半を終えた。
 そして、51分(後半11分)にも今大会の最高トライ賞にノミネートされそうなビッグプレーでスタジアムが沸く。
 テンポよく攻め込むチーフスのパスをストーマーズのWTBチェスリン・コルビがインターセプトし、相手に捕まれながらもつま先でボールを蹴って前方に転がすと、快足WTBディリン・レイズがチェイスで競り勝ちボールを確保。追走したチーフスFBマッケンジーがアンクルタップで止めたが、レイズは倒れてからすぐのバックフリックパスでサポートに走っていたFBのSP・マレーにつなぎ、スーパートライが生まれたのだ。
 その後、チーフスは1トライを返したものの、サポーターの大声援を受けたストーマーズがしぶといディフェンスも披露してリードを守り切り、開幕から6連勝で勝点を26に伸ばした。チーフスは今季初黒星で5勝1敗(勝点24)。
 4月8日は日本代表のツイ ヘンドリックが所属するレッズも試合をおこない、ブランビーズとのオーストラリアダービーに10−43で敗れている。
 ベンチスタートとなったツイは21点ビハインドの57分(後半17分)からNO8で出場。流れを変えたかったが、同地区カンファレンスで首位を走るブランビーズの勢いは止まらず、終盤にも2トライを追加してレッズを突き放した。
 レッズは1勝6敗(勝点6)、ブランビーズは3勝3敗(勝点16)となった。
 なお、NO8アマナキ・レレィ・マフィとWTB児玉健太郎が所属するレベルズ(オーストラリア)は、今週は試合がなかった。

チームがトライを挙げ、吠えるブランビーズのスコット・ファーディー(Photo: Getty Images)

アキレス腱断裂から8か月ぶりに復活したブルーズのソニービル・ウィリアムズ。
チームはハイランダーズに20−26で惜敗(Photo: Getty Images)

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(Photo: Getty Images)
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